不安や悩みが尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そこで参考にしたいのが、増刷を重ねて好評多々の感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の8つのショートストーリーは、ふと心が落ち込んだとき、そっと心の荷物を手放すための優しい言葉を授けてくれる。voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
脳の「報酬系」を刺激する
脳には「報酬系」と呼ばれる神経回路があります。これは自分の欲求が満たされたときや、欲求が満たされるとわかったときに活性化して、幸福感や気持ちよさを引き起こす脳内のシステムなんです。
このシステムを上手に活用するためには、つねにワクワク感を得られるようにすることです。そうすると、モチベーションが高まり、充実感を得ながら生活を送ることができます。
自分がやったことでよい結果が得られると、嬉しかったり、ワクワクしたりして、「また次もやるぞ」とモチベーションが高まりますよね。これがひとつの報酬になってるわけです。
「自分へのご褒美」はあるか?
だから、なにかをはじめるときには、自分の「報酬系」が刺激され、満たされることを意識してやるようにするといいです。つまり、自分にとってのご褒美がもらえて、モチベーションが湧くことを選んでやるようにするといいのです。
アテクシ自身をふり返ってみても、「これをやっても報酬系が満たされにくいな」というものは、結果としてなかなか続かないんですよね。だから、そういうものは基本的に全部カットして、報酬系が満たされることだけをやるようにするんです。要するに自分へのご褒美が得られそうなことをやるというのがポイントです。
これをやったら、成果やお金を得られる、うれしくなる、機嫌がよくなる、誰かが喜んでくれる……など、自分へのご褒美はさまざまです。
無理して続けず「やめる」という選択
ヨガをはじめてみようというのであれば、ヨガによって体調を整えたりストレスを軽減したりするという、自分へのご褒美を考えながらはじめてみる。
そもそも自分にとって楽しいことではないと、なかなか続きませんから、やめちゃったほうがいい。たとえば毎日、写経をしようと思っても、報酬系が満たされず、楽しくもなければ、無理に続けなくても、ほかの代替手段を考えたほうがいいでしょう。
自分にとってご褒美が得られず、なかば無理やりやっても、たいしてつまらないことが増えてくだけ。自分が楽しいこと、ワクワクすすることだけを選んでやればいいわけです。
自分のやることを「選択」「集中」
アテクシは最近、YouTube チャンネル『精神科医Tomyの人生クリニック』を開設したのですが、チャンネル登録者数がちょっとずつ増えてきたことが報酬系を刺激してくれています。これによってモチベーションが高まっているんですよね。いずれ収益化を狙ってみようとか、新たな目標によってもワクワク感が得られて、報酬系が刺激されます。
これをやることが純粋に好き、気持ちがスッキリする……そういうことを実感できるのであれば、報酬系が刺激されます。そういう刺激がないことであれば、思い切ってやめてみる。そんなふうに自分のやることについて厳選してみるのもいいでしょう。
※『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)には、不安や悩みを解消するヒントが満載です。