感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!

精神科医が教えるやる気に頼らず実行するコツイラスト:カツヤマケイコ

実行力を高めるスイッチ

きょうのひとことは、
「やる気は後からついてくる」

なにかをやろうと思っても、すぐやる人と、なかなか実行に移せない人がいます。

たとえば、健康のためにウォーキングを始めようと思っても、すぐに実行する人と、なかなかやる気にならない人がいます。

結局できずじまいになる人もいますし、できずじまいでもよかったりするのですが、今回は実行力の高め方についてお話したいと思います。

まずは実行力の高い人とそうじゃない人は、なにが違うのか。

結局できずじまいになりがちな人は、自分の気持ちが乗ったら行動しようとするんですね。

一方、実行力の高い人は、気持ちより先に行動してしまいます。

まず行動して、それを習慣化することで、物事の規範をつくるということです。

健康のためにウォーキングをしようと思ったら、やる気があるかないかに関わらず、まずは行動してみる。

人によっては、毎朝6時から15分だけウォーキングすることから始めようと、時間を決めて行動します。

また、会社からの帰りに、最寄りの1つ前の駅で下車して、そこから自宅までウォーキングして帰宅しようとする人もいます。

しかし、なかなか実行できないタイプの人は、やる気が出てから行動しようとしてしまいます。

行動するより先に、気持ちから入ろうとするんですね。

やる気というのは気まぐれなもので、数秒前と数秒後には気持ちが変わってることなんてザラにあるわけです。

なにかを始めようと思ったとき、先にトイレに行って用を足して、トイレから出てきたら、やる気を失ってしまうということもあり得ます。

やる気というものは、それほどわがままなものでもありますから、気持ちが乗ってから行動しようとしても、なかなかうまくいかないことも多いでしょう。

結局できずじまいになりがちな人は、気持ちを大事にし過ぎなのかもしれません。

そういうタイプの人は、気持ちが乗るのを待つよりも先に、行動のパターンを決めてしまいましょう。

なにかを始めてみると、やる気は意外と後からついてくるものです。

実際に行動してみないと、なにも始まらないということでもあります。

なにかを始めようと思ったら、まずは一歩踏み出して行動してみれば、気持ちは後からついてくると認識することが、実行力を高めるポイントになります。

きょうのひとことは、
「やる気は後からついてくる」
でした。

参考になったかしら?