「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか? あるいは「副業」をしたほうがいいのか? それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか? このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。新刊『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』では、余すことなく珠玉のメソッドを公開しています。受講者は6000人に及び、その9割が成功。さぁ、新しい働き方を手に入れましょう!

マイカーで年間30万円稼ぐ方法Photo: Adobe Stock

所有車を「貸す」という選択

 マイカーといえば、昔から金食い虫の代名詞でした。もちろん、通勤や仕事、買い物に活用されている場合は問題ありません。しかし、軒先のオブジェになっているようでしたら、なんとかしたいですよね。

 愛車がオブジェ化している方は、カーシェアリングがいいでしょう。「Anyca(エニカ)」や「GO2GO(ゴーツーゴー)」など、カーシェアのマッチングサイトに登録すれば、誰でもレンタカー事業を始められます。

 たとえば、Anycaでマイカーをシェアしている人の1台あたりの平均受取金額は、月々2万5000円。年間の副収入は30万円になる計算です。

 カーシェアリングでは、手間暇も税金も新たな出費も発生しないので、お金を失う心配がありません。もちろん、愛車が傷つく可能性は皆無ではありません。ですから、心配性の人や潔癖症の人には、カーシェアリングには向かないかもしれません。でも、保険補償システムでカバーできるので、金銭面ではノーリスクです。

 そのうえ、副業にもあたらず、勤め先にもバレないので、安心して取り組めます。それなのに、平均して年間30万円の副収入が得られるのですから、試してみる価値はあると思いませんか。

カーシェアリングで稼いでも、税金の心配はありません

 まず税金ですが、カーシェアリング程度の副収入に税金がかけられることはありません。なぜなら税金は、所得(儲けた金額)にしか、かからないからです。「所得=収入-経費」です。収入額の30万円と同額の30万円の経費が発生していれば所得は0円となり、税金はかかりません。

 自動車の場合には、必ず自動車税・車検代・保険代がかかりますが、これらはすべて経費になります。特に効果絶大なのが、車両の減価償却費です。車両は少しずつ劣化するので価値が毎年減ります(減価償却)。新車であれば年20%の償却率で減価償却しますし、中古車であればもっと大きく減価償却します。たとえば150万円で買った車であれば、新車でも毎年30万円を減価償却できる計算です。収入が30万円で、経費が30万円であれば、所得は0円となり、税金はかかりません。しかもこの30万円は「みなし経費」なので、実際にはお金は1円も出ていかないのです。

 自動車には、短期間で大きな金額を節税できる特徴があります。4年落ちのベンツに乗って節税している人が大勢いらっしゃいますが、とても理にかなった節税法なのです。

カーシェアリングは副業ではなく社会貢献です

 副業禁止違反についても、心配はいりません。1年間の収入が300万円を越えなければ、雑所得にしかならないからです。カーシェアリングの副収入が年間300万円を超えることは滅多にありません。雑所得レベルであれば、副業ではないので、副業禁止の就業規則に違反する心配はありません。また、利益が20万円を超えなければ所得税の確定申告は不要なので、勤め先に副収入の存在がバレることもありません。

 カーシェアリングで恩恵を受けるのは、あなただけではありません。地球や環境に優しい点も、カーシェアリングの特徴です。最近はやりのSDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)にもマッチしているので、稼ぎながら社会貢献できるのです。

失敗してもお金を失わない点がカーシェアリング

 カーシェアリングは、手間暇も税金も新たな出費も発生しないので、失うものは何1つありません。副業にもあたらず、勤め先にもバレないので、安心して取り組めます。それなのに、平均して年間30万円の副収入が得られるのですから、試してみる価値はあると思いませんか。SDGsにも貢献できるのですから、マイカーを持っている人は、むしろ積極的にチャレンジすべきかもしれません。

 カーシェアリングで成功体験を積むことができれば、自宅や実家を貸し出す大家業だって、敷居が低く感じられるでしょう。そうなれば、サラリーマン大家も夢ではありません。

 カーシェアリングのように、本業以外に2つ目の稼ぎ口を作る生き方を「稼ぎ口二刀流」といいますが、やってみると意外と簡単です。

*本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。