ニュースで見聞きした国、オリンピックやW杯に出場した国、ガイドブックで目にとまった国――名前だけは知っていても「どんな国なのか?」とイメージすることは意外と難しい。『読むだけで世界地図が頭に入る本』(井田仁康・編著)は、世界地図を約30の地域に分け、地図を眺めながら世界212の国と地域を俯瞰する。各地域の特徴や国どうしの関係をコンパクトに学べて、大人なら知っておきたい世界の重要問題をスッキリ理解することができる画期的な1冊だ。この連載では、本書から一部を抜粋しながら、毎日1ヵ国ずつ世界の国を紹介する。

「パナマってどんな国?」2分で学ぶ国際社会Photo: Adobe Stock

パナマってどんな国?

 パナマは中米に位置し、西はコスタリカ、東はコロンビアと国境を接する国です。

 パナマといえば「運河」。パナマ運河はカリブ海と太平洋を結ぶ全長約80kmの閘門式運河です。

 この運河のおかげで、南アメリカ大陸の南を回り込むことなくアメリカ大陸の西海岸と東海岸を船舶で結ぶことができます。

 パナマ運河は、スエズ運河を開いたフランス人レセップスによって開発が着手されましたが、あまりの難工事とマラリアの蔓延により中断を余儀なくされ、1903年にアメリカが運河建設の権利を買い取りました。結局アメリカの手で、1914年に完成しました。

 もともとパナマはコロンビアの一部でしたが、アメリカの画策によって1903年に分離独立しました。

「パナマってどんな国?」2分で学ぶ国際社会中央アメリカ

中米唯一の高所得国

 独立の際、パナマ運河地帯の主権がアメリカに帰属するものとされました。1999年12月31日に完全返還されるまで、事実上アメリカの支配下にあったのです。現在でも通貨は米ドルに依拠しています。

 運河のおかけでこの国は潤っています。便宜置籍船国としても知られ、外国船舶からの収入も少なくありません。

 また、タックスヘイブン(租税回避地)の一つとして知られていることから類推できると思いますが、金融業も盛んです。そのため、中米唯一の高所得国になっています。

「パナマってどんな国?」2分で学ぶ国際社会Photo: Adobe Stock

パナマ共和国

面積:7.5km2 首都:パナマシティ
人口:392.9万 通貨:バルボア
言語:スペイン語(公用語)、英語、先住民の言語
宗教:カトリック48.6%、福音派30.2%
隣接:コスタリカ、コロンビア

(注)『2022 データブックオブ・ザ・ワールド』(二宮書店)、CIA The World Factbook(2022年2月時点)を参照

(本稿は、『読むだけで世界地図が頭に入る本』から抜粋・編集したものです。)