不安や悩みが尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そこで参考にしたいのが、増刷を重ねて好評多々の感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の8つのショートストーリーは、ふと心が落ち込んだとき、そっと心の荷物を手放すための優しい言葉を授けてくれる。voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

イライラ、カリカリしてメンタルが不安定…もっとおおらかになりたい人に精神科医が教える“とっておきの改善プラン”

理想の人のそばにいる

アナタはおおらかでしょうか? そして、アナタの周りにおおらかな人はいますか? 世の中には、とてもおおらかで、寛容な人がいます。そういう人を目の当たりにすると、「細かいこと気にしせず、イライラしたりすることもないのかな」なんて、うらやましくなったりしますよね。

じゃあ、アナタ自身がおおらかで寛容になるには、どうしたらいいのか? いちばん手っとり早いのは、アナタの周りにいる、おおらかな人と接するようにすることです。逆に神経質な人とは、あまり接しないように意識してみることです。

「こんなふうになりたいな」という自分にとって理想的な人のそばにいることによって、自然とポジティブな影響を受けるんですね。自分の反応と、相手の反応が違う場面に遭遇すると、インパクトが大きくて、それ自体が学びになります。

自分にないものを持っている人に影響を受ける

たとえば、おおらかな人と人気のお店にランチに出かけたとします。満席だったので空席待ちで店先の列で並んでいたところ、見知らぬ人に横入りされたとしましょう。ふつうならイライラ、カリカリして「並んでいるんですけど」なんて文句をいうところですが、一緒に並んでいたおおらかな人は、「まあいいんじゃないの」となにもいわず受け流した。

そんなふうな場面を共有して肌身で感じていると、だんだん自分の感覚が相手に染まっていくんです。「ああ、そうだよね、1人に横入りされたところで、別にたいして変わらないよな」「イライラするより受け流したほうがいいかも」なんて影響を受けるんです。

人は、よくも悪くも他人の影響を受けやすいもの。だったら、自分が理想とする人とできるだけ接するようにして、よい影響を受けたほうがいいわけです。

“空気感”を共有することで
自分の空気が入れかわる

あえて抽象的な言い方をすると、人には空気感があるんです。“人の空気感”ってすごく大事なんです。空気感があるということは、その人の周りには、その空気が広がってるんです。その空気感のなかにいると、自分の空気も入れ替わってくるんですよね。

ピリピリしている神経質な人の周りには、ピリピリした空気感が漂っている。だから、その人の周りにいると、やっぱりピリピリした空気が伝わってきますよね。だから、おおらかでありたいのなら、おおらかな人とできるだけ長く過ごすようにすると、穏やかな空気と入かわってくるでしょう。

積極的に雑談をするもよし、一緒にお茶したりランチに出かけたりするもよし。なんなら仲良くなったところで一緒に遠出してみてもいいでしょう。

自分が他人に影響を与えていることを自覚する

なんでもそうなんですけど、アナタが「こうなりたいな」と思ったら、ひとりで努力したり頑張るより「こうなりたいな」という人の近くにいて、影響を受けることが手っとり早いです。

逆にいうと、知らないうちにアナタも他人に影響を与えています。もしアナタの周りの人が幸せそうな顔をしていたら、きっとアナタが幸せそうな雰囲気が出いてるんです。アナタの周りの人がイライラしてたら、アナタのイライラが周りの人に感染っているのかもしれませんよ。

『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)には、不安や悩みを解消するヒントが満載です。ぜひチェックしてみてください!