たった90日で劇的に成績を上げる新メソッド、一挙公開! 学年最下位をとっていた落ちこぼれが、勉強に目覚め、たった90日で「京大模試D判定⇒A判定&全国1位」に。そして京大に合格。そのときの勉強法を再現性あるものに練り上げ、「いつ、どの教科を、どう勉強するか」という受験戦略を構築する。現在は予備校講師として、京大、早慶、医学部など、多数の合格実績を叩き出す。本書『逆転合格90日プログラム』は、短期間で実力を上げる高速学習法をまとめたものだ。本稿では、本書より内容の一部を特別に公開する。

ぐっすり深く眠るための「夜の習慣7選」Photo: Adobe Stock

ぐっすり眠るために7つの習慣

 ぐっすり眠り、しっかり体を休めるためにぜひやってほしいことがあります。それが「夜の習慣7選」です。

①寝る直前に窓を開けて換気する

 まず寝る前に換気をする理由は、部屋の中の二酸化炭素をできるだけ外に出した状態で寝たいからです。

 この時期、ずっと窓を開けて寝ることはないと思います。ただ、そうすると部屋の中の二酸化炭素濃度が高くなってしまい、睡眠の質が悪くなりやすい。寝る前に換気をし、一度部屋の二酸化炭素を出してください。でも寝るときはできるだけ暖かい服を着てください。後述しますが、身体を冷やさないためです。

②ゆっくり深く呼吸する

 受験勉強を戦い抜くには「自律神経」の調整が必須です。細かい説明は省きますが、自律神経には、オラオラモードの「交感神経」とリラックスモードの「副交感神経」があります。勉強に集中すればするほど、「交感神経」が優位になります。

 しかし交感神経が優位になりすぎると、「自律神経失調症」という病気になり、だるい、眠れない、疲れがとれないといった症状が現れます。だから寝るときには副交感神経を優位にしましょう。そこで効果的なのが「ゆっくり深く呼吸する」です。

 呼吸には、自律神経に働きかける力があります。厳密に言えば、息を吐くときに「副交感神経が優位になる」ので、「ゆっくり息を吐く」を心がけてください。そして呼吸に限らず、すべての行動を意識的にゆっくり行うことで副交感神経が優位になっていきます。

③できるだけ身体を冷やさない

 体調管理のため、身体を冷やさないことも重要です。また、血行を良くするためにも、なるべくゆったりしたパジャマを着てください。今後「風邪をひく余裕すらない」ほどに時間がなくなってきます。ノドを痛めやすい人は加湿器を買いましょう。安くて数千円です。ちょっと奮発して、湿度調整できるものがオススメです。湿度が30%を下回るとウイルスの活動が活発になります。できれば50%ぐらいの湿度になるように調整しましょう。

 入浴後は喉が渇き、冷たい飲み物が欲しくなるかもしれませんが、常温の水で我慢してください。冷たい飲み物を飲むと交感神経が働いて、眠りが浅くなってしまいます。そして寝るときは手をグーにしないこと。手を握りしめると、交感神経を刺激してしまいます。寝起きすぐに勉強するときは手やシャーペンを握りしめましょう。

④室温は冬場18度、夏場25度前後にする

「身体を冷やすな」と言いましたが、室温は少し涼しいほうがよく眠れます。冬場は18度前後・夏場は25度前後にエアコンを設定しましょう。

⑤ストレッチをする

 ストレッチもオススメです。受験生の時代、僕もやりましたが、睡眠の質が劇的に変わりました。ストレッチをすることで血行が良くなり、自律神経が副交感神経優位になります。

⑥寝る前にわかめスープ、または、きのこスープを飲む

 副交感神経を優位にするために、「寝る前にわかめスープやきのこスープを飲む」のもオススメです。人間の腸は自律神経に影響を及ぼします。食べ物の消化中は副交感神経が優位になるのです。「わかめ」や「きのこ」は、消化に時間がかかるため、より長時間、副交感神経優位の時間を作ることができます。

 ただしこれをやると、翌朝顔がむくみます。むくみをとりたいときは、「タンポポ茶」というお茶がオススメです。カリウムが多く含まれており、むくみをとってくれます。

⑦目覚ましは遠くに置く

 目覚ましを遠くに置くこと。寝ている場所からすぐ近くに目覚ましを置くのではなく、すぐに手が届かない場所に置きましょう。理想は、布団から起き上がって、2~3歩歩かないといけない場所に目覚ましを置くこと。目的は「二度寝防止」です。

(本原稿は、篠原好著『試験直前でも合格! 短期間で実力を上げる高速学習法 逆転合格90日プログラム』を編集・抜粋したものです)