人体の構造は、美しくてよくできている――。外科医けいゆうとして、ブログ累計1000万PV超、Twitter(外科医けいゆう)アカウント10万人超のフォロワーを持つ著者が、人体の知識、医学の偉人の物語、ウイルスや細菌の発見やワクチン開発のエピソード、現代医療にまつわる意外な常識などを紹介し、人体の面白さ、医学の奥深さを伝える『すばらしい人体』が発刊された。坂井建雄氏(解剖学者、順天堂大学教授)「まだまだ人体は謎だらけである。本書は、人体と医学についてのさまざまな知見について、魅力的な話題を提供しながら読者を奥深い世界へと導く」と絶賛されている。今回は、本書の内容を元に「血液型」をテーマにした書き下ろし漫画を特別にお届けする。(マンガ制作:トレンド・プロ、マンガ原作:星井博文、作画:飛高 翔)
著者コラム
一定年齢以上の日本人は当たり前のように自分の血液型を知っていますが、世界的に見れば不思議な現象です。
自分どころか、友人や上司の血液型まで知っている人もいます。他人の尿酸値や血糖値を知っている人はほとんどいないのに、同じ「血液検査結果」である血液型は広く知られているのですね。
近年は赤ちゃんの血液型検査をしないことも多くなり、若い方々の中には自分の血液型を知らない人も多いと思いますが、心配はいりません。
血液型を知っている必要は、医学的には原則ありません。
不適合輸血のリスクを考えれば、自己申告の血液型のみを参照して血液製剤の型を決めることなどできないためです。
(※本原稿は『すばらしい人体』を元にストーリー漫画化した特別書き下ろしです。)