メリットとデメリットを表にしよう

まず、紙を用意し、横2列、縦2列の表をつくり、上段に考えていることを実行した場合のメリットとデメリットを、下段にはそれをしなかった場合のメリットとデメリットを書き出してみよう。

考えても答えが出ない!? 50対50のときに51を選ぶ方法『私はすべて自分で決める。』P115より 図版制作:松好那名(matt's work)

この表に1つ2つと書き込んでいくと、選択と決断によって発生しうる結果のメリットとデメリットを可視化することができる。

どんな選択がより良い結果をもたらすのかを判断できるうえに、今感じている感情が正しい選択と決断を阻んでいることに自然と気づかされる。

こうして決断の秤を目に見える形にすると、最終的に自分に向き合うことになる。

正しい選択と決断を阻む感情から自由になり、自分が何が好きで何が嫌いなのか、何が得意で何が苦手なのか、どんなことに関心があるのかなど、「自分」という人がわかってくる。

そして、この決断の天秤が積み重なって、自分でも知らなかった自分が少しずつ見えてくる。

100パーセント完璧な選択などありえない。
けれども、たった1パーセントでも自分が望むほうを選ぶことはできる。

そのためにも、選択と決断を行うとき、自分の感情を適切にコントロールしよう。
あなたがつくる決断の天秤は、後悔のない選択にきっと導いてくれるはずだ。

(本稿は、チェ・フン著 李明華訳『私はすべて自分で決める。』から一部抜粋・再構成したものです)