【最新の認知症治療を実践する脳のカリスマが30年超の長寿研究から導いた幸せな生き方】
2010年代には大ベストセラー『100歳までボケない101の方法 脳とこころのアンチエイジング』で100歳ブームを巻き起こした医学博士・白澤卓二医師渾身の自信作『長寿脳──120歳まで健康に生きる方法』が完成。
人間の限界寿命とされる120歳まで生きる方法を提示します。
現在の脳のパフォーマンスを上げて、将来寝たきりや認知症にならずに長寿を目指す方法論が満載です。

あなたの作業効率がアップする! 究極の脳の使い方とは?Photo: Adobe Stock

脳の個性をパソコン作業にたとえると

 私は言葉が苦手といいながら、毎日のようにパソコンで原稿を書いています。

 原稿を書くためには、一般的には文字編集ソフトのWord(ワード)を使う人が多いと思いますが、私はどうしてもWordが苦手なので、PowerPoint(パワーポイント)を使って、枠の中に表やグラフを配置してから、空いたところに文字を埋めるようにして書き進めています。

 仕事上でも使用ソフトの指定がなければ、自分の好きなソフトで資料を作ったほうが効率よく作業できる、そんなイメージです。

 文系、理系という分類は昔からありますが、脳の個性を今風にパソコン作業にたとえてみると、
・ワード人間
 言語に強く、文字編集ソフトのWord(ワード)が得意
・エクセル人間
 数字に強く、表計算ソフトのExcel(エクセル)が得意
・パワーポイント人間
 空間認識に強く、スライドを作るプレゼンテーションソフトのPowerPoint(パワーポイント)が得意
 がいると思います。

マック派、ウィンドウズ派も脳の個性から

 直感的に使えるMacintosh(マッキントッシュ)が使いやすいと感じるか、使い方をていねいに示してくれるWindows(ウィンドウズ)が使いやすいと感じるかにも、脳の個性が表れると思います。

 苦手でもやらないわけにはいかないことは、誰にもあります。どうすればストレスが減らせるか工夫して、脳にラクをさせることをおすすめします

本原稿は、白澤卓二著『長寿脳──120歳まで健康に生きる方法』からの抜粋です。この本では、科学的に脳を若返らせ、寿命を延ばすことを目指す方法を紹介しています。(次回へ続く)

監修 お茶の水健康長寿クリニック院長・医学博士・医師 白澤卓二
1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。現在、お茶の水健康長寿クリニック院長。