わかっていてもついついやってしまうワケ
これら3つの「コントロール型の子育ての習慣」に気づいたら、すぐに改善するように気をつけましょう。
しかし、多忙な日々、コントロール型の子育てに、つい陥りがち。
確かに、一時的には子どもの行動を修正する効果が高いことがわかっています。
実際、今回紹介した3つの習慣を使って子どもを叱りつければ、子どもは渋々親の言うことを聞いてくれたりするものです
それだけに、ついやってしまいがちなのがコントロール型の子育て。
しかし、短期的には効果的に見えても、長期的にコントロールをしてしまうと前述のような結果につながってしまうので、意識してコントロール型の子育てをやめていく必要があります。
これまでの心理学が明らかにしたのは、コントロール型子育ての「悲劇」を避け、その反対である「自律サポート型の子育て」を心がけましょう。
「自律サポート型の子育て」の良い方法には本書で紹介するアクティブ・リスニングがあります。
また、その他の方法についても、拙著「子どもの考える力を伸ばす教科書」で詳しく説明しておりますので、合わせてご参考ください。
【参考先】
＊1. Ryan, R.M., Deci, E.L., Grolnick, W.S. and La Guardia, J.G. (2015). The Significance of Autonomy and Autonomy Support in Psychological Development and Psychopathology. In Developmental Psychopathology (eds D. Cicchetti and D.J. Cohen).
＊2. Wood, J.J., McLeod, B.D., Sigman, M., Hwang, W.-C. and Chu, B.C. (2003), Parenting and childhood anxiety: theory, empirical findings, and future directions. Journal of Child Psychology and Psychiatry, 44: 134-151.
＊3. Barber, Brian K. “Parental Psychological Control: Revisiting a Neglected Construct.” Child Development, vol. 67, no. 6, [Wiley, Society for Research in Child Development], 1996, pp. 3296–319, https://doi.org/10.2307/1131780.
＊4. Soenens, Bart PhD*; Vansteenkiste, Maarten PhD*; Vandereycken, Walter PhD†; Luyten, Patrick PhD†; Sierens, Eline MA†; Goossens, Luc PhD† Perceived Parental Psychological Control and Eating-Disordered Symptoms, The Journal of Nervous and Mental Disease: February 2008 - Volume 196 - Issue 2 - p 144-152
＊5. Fabes, R.A., Leonard, S.A., Kupanoff, K. and Martin, C.L. (2001), Parental Coping with Children's Negative Emotions: Relations with Children's Emotional and Social Responding. Child Development, 72: 907-920.
＊6. Prinzie P, van der Sluis CM, de Haan AD, Deković M. The mediational role of parenting on the longitudinal relation between child personality and externalizing behavior. J Pers. 2010 Aug 1;78(4):1301-23.
＊7. Mageau, G. A., Ranger, F., Joussemet, M., Koestner, R., Moreau, E., & Forest, J. (2015). Validation of the Perceived Parental Autonomy Support Scale (P-PASS). Canadian Journal of Behavioural Science / Revue canadienne des sciences du comportement, 47(3), 251–262.
『スタンフォード式生き抜く力』には本物の教養と、現場で即使えるノウハウが一冊凝縮されています。ぜひチェックしてみてください。
【著者からのメッセージ】
情報7daysニュースキャスター著者出演！
たちまち3万部突破！
スタンフォード大学・
オンラインハイスクール
現役校長が「熱く語る！
はじめまして。星 友啓（ほし・ともひろ）です。
『スタンフォード式生き抜く力』を出版しました。
私はスタンフォード大学のリーダーの一人であり、同大学の一部であるスタンフォード大学・オンラインハイスクールの校長をしています。
もしあなたが、次の項目に一つでも当てはまるなら本書を読み進めてください。
・スタンフォードやシリコンバレーの精鋭が「結果」を出すためにやっていることを知りたい
・仕事やプライベートの「人間関係」をよくするテクニックを学びたい
・できる人の「プレゼン」「話し方」「聞き方」をマスターしたい
・世界中の天才たちが集まるスタンフォードで結果を出し続ける「教育法」を知りたい
・世界最先端の科学で実証された「本当の幸せ」を手に入れたい
・今後生きていくうえで「不安」を解消する方法を身につけたい
1891年に設立されたスタンフォード大学は、グーグル、アップル、フェイスブックなど世界を牽引するIT企業がひしめくシリコンバレーの中心にあり、ノーベル賞受賞者やグーグル共同創業者のラリー・ペイジやセルゲイ・ブリンなどの起業家も多数輩出している名門です。
私が本書で伝えたいのは、競争の激しいシリコンバレーで体験した世界最先端科学に基づく「生き抜く力（=The Power to Survive）」です。最新科学とビジネス理論を軸に、私の専門分野である哲学と論理学の視点から「生き抜く力」を徹底解剖します。誰でも簡単にできる！最新科学に基づく“自分を思いやる”プレミアム・エクササイズも紹介していきます。本書を読んで、日本人のDNAに刻まれた最高のグローバルスキル「生き抜く力」を開花させましょう。
「日経新聞」「朝日新聞」掲載！
発売たちまち3万部突破！
（目次）
星 友啓：著定価：1760円（本体1600円＋税10％）
発行年月：2020年9月16日
判型/造本：四六並製、284ページ
ISBN：978-4-478-11066-9
『スタンフォード式生き抜く力』
◎はじめに
◎第1講：スタンフォード、シリコンバレーの世界最先端科学と「生き抜く力」
◎第2講：古今東西「生き抜く力」の思想史
◎第3講：スタンフォード式「生き抜く力」の磨き方
◎第4講：【ハーバード×スタンフォード】極上「コラボ力」で最高の人間関係をつくる
◎第5講：世界の天才たちもやっているコミュニケーション力の鍛え方
◎第6講：スタンフォード式「許す力」で世界中の“天敵”を思いやる
◎第7講：スタンフォード大学・オンラインハイスクールから実況生中継！
本当の幸せの見つけ方を科学する
◎おわりに
◎巻末プレミアム・エクササイズ
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