イギリスで欠かせないクリスマス・プディング
イギリスでクリスマスディナーを締めくくるデザートとして欠かせないのが、クリスマス・プディング。パン粉、牛(羊)脂、卵、糖蜜にブランデーに漬けたドライフルーツやナッツをたっぷりと混ぜ、スパイス、柑橘類の皮、黒ビールやラム酒などを加えてじっくり蒸したお菓子で、食べ応えのある甘くて濃厚な味わいが特徴。現地では、食べる前にプディング全体に少し温めたブランデーをかけ、火をともしてから食べるのが昔ながらの慣習です。
クリスマスの定番といえば、ミンス・パイも欠かせません。手の平サイズの小さなパイの中に詰められているのは、ブランデーにドライフルーツやスパイスを漬け込んだ「ミンスミート」と呼ばれるフィリング。かつてはドライフルーツなどのほかに牛や羊などのひき肉も入っていたため、甘いスイーツに変化した現在でもこう呼ばれているのだとか。この甘酸っぱいお菓子はサンタクロースもお気に入りとのことで、イブの夜には暖炉の前にミンス・パイを置いておく習慣があります。