フランスでは“丸太のケーキ”が定番

欧州のクリスマス・スイーツといえば?日本人が知らない本場の味も【写真付】”木の切り株”を模したブッシュ・ド・ノエル (c)iStock

 日本でもよく見かけるブッシュ・ド・ノエルは、フランスの定番クリスマスケーキ。フランス語で「クリスマスの丸太(薪)」を意味するように、ロールケーキにチョコレートクリームを塗って丸太に見立て、表面にフォークなどで木の模様をつけたものが伝統的なスタイルです。なぜ“丸太”なのかについては諸説ありますが、キリストの誕生を祝って夜通し薪を燃やし続けたからとも、薪を燃やして翌年の「無病息災」を願う北欧の「ユール(冬至祭)」に由来するともいわれています。

欧州のクリスマス・スイーツといえば?日本人が知らない本場の味も【写真付】近年は、従来の”切り株”にとらわれないさまざまな種類が登場 (c)iStock

 ブッシュ・ド・ノエルといってもさまざまなバリエーションがあり、ロールしたスポンジケーキの代わりにムースやアイスクリームを使ったものやマジパン、マカロン、メレンゲなどでデコレーションしたものも。近年は、定番の茶色の“丸太”以外にも、赤や緑など、さまざまな色合いのものが登場。クリスマス時期になるとパティスリーやスーパーなどに色とりどりのブッシュ・ド・ノエルが並び、クリスマス気分を盛り上げています。