パネットーネ VS. パンドーロ in イタリア
イタリアでは12月が近づくとスーパーなどに山積みにされる伝統菓子、パネットーネとパンドーロ。ドイツのシュトレン同様、クリスマスまでのアドベント期間に毎日少しずつ切って食べます。最近、日本でも見かけるようになったパネットーネはミラノ発祥。バターと卵をたっぷり使った生地にパネットーネ種という天然酵母を加え、何度も発酵を繰り返してから焼いたもので、なかにはラム酒に漬けたドライフルーツや柑橘類の皮などが入っています。
一方、イタリア語で「黄金のパン」を意味するパンドーロは、ヴェローナの名物。卵、ハチミツをたっぷりと使ったカステラのようなスポンジ生地で、ふんわりしっとりとした食感。表面には通常、バニラ風味の粉砂糖がまぶしてあります。真上から見ると星のようなギザギザになっていて、その形状はまるで雪を被った山かクリスマスツリーのよう。アドベント期間には朝食やランチ代わりに食べる人もいるほど、イタリアでは定番のクリスマス菓子です。