日本でも人気のシュトレンはドイツ発祥

欧州のクリスマス・スイーツといえば?日本人が知らない本場の味も【写真付】赤ん坊のキリストが毛布でくるまれている姿を模しているとも (c)iStock

 ドイツで古くから親しまれているシュトレンは、バターをふんだんに練り込んだ発酵生地にマジパンや洋酒につけたドライフルーツ、アーモンドなどのナッツが入った菓子パン。どっしりとした食感が特徴で、表面には粉砂糖がたっぷりと振りかけられています。日持ちするうえ、熟成が進むことで風味・味わいが少しずつ変わっていくため、ドイツではアドベント期間中、毎日少しずつスライスして食べながらクリスマスの到来を待ちわびます。

欧州のクリスマス・スイーツといえば?日本人が知らない本場の味も【写真付】ドレスデンのクリスマスマーケット「シュトリーツェルマルクト」 (c)iStock

 シュトレン発祥の都市ドレスデンでは毎年、アドベント期間中にシュトレン祭が開かれ、4000㎏近くにも及ぶ巨大シュトレンがお目見え! 馬車にのせられて音楽隊とともに街なかをパレードし、最後は集まった人々に一切れずつ振る舞われます。もともとは中世時代、この地域を治めていた王が自身の強さと権威を見せつけるため巨大シュトレンを作らせたのが始まりだそうで、今ではドレスデンのクリスマスマーケットを彩る冬の風物詩となっています。