たった90日で劇的に成績を上げる新メソッド、一挙公開! 学年最下位をとっていた落ちこぼれが、勉強に目覚め、たった90日で「京大模試D判定⇒A判定&全国1位」に。そして京大に合格。そのときの勉強法を再現性あるものに練り上げ、「いつ、どの教科を、どう勉強するか」という受験戦略を構築。その勉強メソッドをまとめた『逆転合格90日プログラム』が10月11日に発売された。この特別寄稿は、その著者であり、予備校講師として、京大、早慶、医学部など、多数の合格実績を叩き出している篠原好氏が語る「試験前のルーティン」だ。

京大模試全国1位をとった男の「試験前」最強ルーティンPhoto: Adobe Stock

試験開始30分前から、試験開始までにすること

 本日は、私の試験前のルーティンを紹介します。

 私は、京大模試で全国一位も獲りましたし、「危険物取扱者(甲種)」「応用情報技術者」といった難関国家資格も合格しました。この他、15以上の資格を持っています。これまで10年以上も、受験勉強のプロとしてやってきましたが、どの試験も同じルーティンで試験開始を迎えています。

試験開始30分前…会場に着席

 どんな試験でも、必ず試験開始の30分前には「着席」しています。試験会場に「到着」してから、手続きなどで「着席」するまでにはタイムラグがあります。

 私の受けた例であれば、英語検定は比較的手続きに時間がかかりますが、危険物取扱者はすぐに手続きが終わりました。基本的に、受験者数の多い試験は、手続きに時間がかかります。

 手続きの時間を考慮して、試験開始の30分前には「着席」の状態をつくりましょう。

試験開始25分前…トイレに行く

 特に用事がなくても、トイレには必ず行きます。私は男ですので、すぐにトイレに入れますが、女性の場合は時間がかかることが多いため、早めにトイレに行きましょう。

 トイレでは、必ず鏡で自分の顔を見ます。自分の顔は、自分が今まで一番良く見ているものです。「ああ緊張してるな」と感じながら、ドキドキしている自分を客観視しましょう。

試験開始20分前…ノートを見る。少しだけコーヒーを飲む

 ノートは必ず見ます。勉強をする目的ではなく、「ああ、勉強したな」と思い出にひたるために、ノートを眺めましょう。また、缶コーヒーを飲みます。大量に飲むと、利尿作用があるため、すこしだけ飲みましょう。

試験開始10分前…トイレに行く

 もう一度、トイレに行きます。ここで、しっかり排泄をしておきます。特に英語検定など、時間が厳しい試験では、トイレに立つことは不合格を意味します。

試験開始7分前…スマホの電源を切り、ノートをカバンにしまう

 机の上に、筆記用具・時計・受験票だけの状態にします。過去、簿記検定を受験した際に、試験会場で誰かの携帯電話が鳴り、会場が騒然としたことがあります。私は無関係だったため、合格できましたが、自分の携帯電話が鳴ると、気もそぞろで、試験どころではなくなります。

 携帯の電源は切りましょう。また、その他の電子機器類(スマートウォッチなど)も、気をつけてください。

試験開始5分前…呼吸を整える

 私は、20秒1セットとして呼吸をしていました。5秒かけて息を吸い、3秒止め、12秒かけて息を吐きます。これを、5分間ずっとおこないます。時計の秒針を見ながら、正確にやっていくと、雑念が払われます。

 重要なのは「息を吐く時間」です。息を吐くことで、副交感神経を優位にしようとしているからです。

試験開始0秒後…落丁乱丁をチェックし、傾向変化が無いことを確かめる

 試験が始まってから、最初にやるべきことは、落丁乱丁のチェックです。いきなりアワアワしながら問題を解くと、失敗します。

 そして、落丁乱丁がないことを確認すると同時に、傾向変化がないことも確認します。問題をガンガン解き進め、いきなり傾向変化にぶち当たると、混乱します。「あ、傾向変わってるな」と分かってから、問題を解き始めましょう。

試験開始1分後…予定していた問題から解き始める

 最初に解く問題は、一番得意な問題から解きましょう。例えば、共通テストでは英語は1問目が一番簡単です。しかし、数学は1問目よりも他の大問の方が、パターン化されており、やることが決まっています。

 自分が気持ちよくスタートを切れる問題を見つけておき、その問題から解き始めましょう。