一読のすすめ
本書は自己啓発書であると同時に、小説でもある。「夢」と呼べるものを一切持たない主人公が、突如降臨したインドの神様であるガネーシャの課題をこなしながら、見失っていた「自分自身」を取り戻していくという構成だ。読者も主人公とともに課題をこなすうちに、「夢」に近づくことができるだろう。
要約ではガネーシャの全21の教えのうち一部を紹介し、できるだけストーリーとしての魅力も生かすよう努めたが、限界もある。ぜひ本書を通読して、会社で不遇な扱いを受ける主人公に共感し、なぜか関西弁でギャグを飛ばしまくるガネーシャの、腹立たしくも憎めないキャラクターを存分に味わっていただきたい。
本編はこの後、ガネーシャとの別れの時に近づき、シヴァ神の登場へと向かう。ガネーシャの頭がゾウになった理由、ガネーシャとシヴァ神との確執、そしてガネーシャからの最後の課題は、ぜひ本書でお確かめいただきたい。
評点（5点満点）
総合4.0点（革新性4.0点、明瞭性4.0点、応用性4.0点）
著者情報
水野敬也（みずの けいや）
愛知県生まれ。著書に『夢をかなえるゾウ』シリーズほか、『雨の日も、晴れ男』『顔ニモマケズ』『運命の恋をかなえるスタンダール』『四つ話のクローバー』、共著に『人生はニャンとかなる！』『最近、地球が暑くてクマってます。』『サラリーマン大喜利』『ウケる技術』など。また、画・鉄拳の絵本に『それでも僕は夢を見る』『あなたの物語』『もしも悩みがなかったら』、恋愛体育教師・水野愛也として『LOVE理論』『スパルタ婚活塾』、映像作品ではDVD『温厚な課長の怒らせ方』の企画・脚本、映画『イン・ザ・ヒーロー』の脚本を手掛けるなど活動は多岐にわたる。
公式ブログ「ウケる日記」http://ameblo.jp/mizunokeiya/
Twitter アカウント @mizunokeiya
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