たった90日で劇的に成績を上げる新メソッド、一挙公開! 学年最下位をとっていた落ちこぼれが、勉強に目覚め、たった90日で「京大模試D判定⇒A判定&全国1位」に。そして京大に合格。そのときの勉強法を再現性あるものに練り上げ、「いつ、どの教科を、どう勉強するか」という受験戦略を構築。その勉強メソッドをまとめた『逆転合格90日プログラム』が10月11日に発売された。この特別寄稿は、その著者であり、予備校講師として、京大、早慶、医学部など、多数の合格実績を叩き出している篠原好氏が語る「共通テスト後の勉強法」だ。

「共通テストが終わったら、まず併願校の過去問を解け!」合格までの最強スケジュールPhoto: Adobe Stock

共通テスト後の勉強法

 共通テスト、お疲れ様でした。とても大変な試験だったと思います。

 しかし、あくまで「共通テストは、共通テスト」であり、試験が終わったわけではありません。特に、最初は「共通ボケ」になっていて、なかなか問題が解けないのではと思います。

「共通ボケ」とは、共通テストが終わった後に「イマイチ応用問題が解けない…」という状態になっていることです。

 この共通ボケになる原因は、共通対策でしばらく応用問題に触れていないことです。

 具体的にいうと、「国立二次でしか出ない難しい英単語」や「共通テストでは使わない数学Ⅲの知識」が抜け落ちているために、「11月なら解けていたはずの問題が解けない!」となっていると思います。

 今回は、この状態を、なんとかこの2週間で脱却するための勉強法を紹介します。

1月19日~1月21日にすること

 併願校の私立大学の問題を解きます。2回分、やりましょう。

 私立大学の問題は、ほとんどが記号形式であり、共通テストと形式が似ています。しかし、難易度は共通テスト以上の問題なので、しっかりと学びが得られるでしょう。また、タイミングとしても、併願校の私立大学の受験日が集中する2月上旬~中旬に解くよりも、すこし時間があるこの時期だからこそ、冷静に解くことが可能です。

 続いて、国立二次試験を受ける場合は、記述模試を解き直します。特に、秋の大学別模試は、復習が中途半端な状態になっているかもしれません。ここを、今のうちに固めておきましょう。

 また、英語の難単語の復習をします。文系は、さらに国語の記述問題を解いてみてください。理系は、数Ⅲの計算テクニックを思い出しましょう。ともに、過去解いたことのある問題を解き直すことをおススメします。

1月22日にすること

 日曜日は、予備日とします。課題が終わっていればOFFにしてもかまいませんし、課題の残りがあれば、日曜日のうちに片づけてしまいましょう。

1月23日~1月28日にすること

 次の1週間は、本命大学の問題を解きます。3回分、やりましょう。

 特に、国立二次試験対策が中心になると思います。私立大学でも、記述問題の対策をしていきましょう。ずっと前にやった過去問で構いませんので、3回分、解きます。

 これと並行して、英語は英作文の復習をしましょう。文系は、国語の記述問題に加え、社会の論述対策をしてください。理系は、数学全体の発想力を取り戻します。どれも、過去に解いたことのある問題集をやり直してください。

1月29日にすること

 22日と同様、29日も予備日とします。課題の残りを持ち越さないように、ここで消化してしまいましょう。

 ポイントは、併願校の問題以外、とにかく過去にやったことのある問題や過去問をやることです。共通テストは、確かにあなたを「共通ボケ」に追い込みました。しかし、計算力や速読力など、確かなチカラもついています。

 この計画でやれば、必ずチカラは戻ります。最後までやり切りましょう。