「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか? あるいは「副業」をしたほうがいいのか? それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか? このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』では、余すことなく珠玉のメソッドを公開しています。受講者は6000人に及び、その9割が成功。さぁ、新しい働き方を手に入れましょう!
「節税」のほうが何十倍もお金が貯まる
一番手っ取り早くお金を貯める方法は、何だと思いますか?
多くの人は、「節約」と答えるかもしれません。水道光熱費や食費、不要不急の支出などを抑える「倹約」のイメージです。エコの観点からも、確かに「節約」は大切です。
そしてもう1つ、「節約」より遥かに効果的に、お金が貯まる方法があります。それが「節税」です。意外に思われるかもしれませんが、「節約」よりも「節税」のほうが何十倍もお金を貯められるのです。
なぜ「節税」のほうが貯まるのか?
あなたの稼ぎからは、「税金」や「社会保険料」が源泉徴収されます。買い物をすると、「消費税10%」が加算されます。これらの負担の総称を「国民負担」といいます。財務省によると日本人の潜在的な国民負担率は、過去3年の平均で約6割でした。
これは、手取りが「400万円/年」の人の場合には、目に見えないところで「600万円/年」引かれていたということを意味します。給与明細には書かれていませんが、実際には「1000万円/年」稼いでいたのです。
現実的に自由に使えるお金は400万円であれば、その一部でも貯めようと、健気に「節約」します。でも、マッチポンプなので時間がかかります。苦痛が伴うので、気も滅入ります。
これに対して「節税」とは、税負担や社会保障負担を減らすテクニックです。「節約」の対象が400万円なのに対して、「節税」の対象は600万円ですから、威力は1.5倍です。しかも「節税」には苦痛が伴いません。
財政破綻は絶対に起きないので心配ご無用
ここで意識が高い人は、国民が節税しすぎると税収が減り、国の借金が膨らむことを心配されるかもしれません。
でも、心配はご無用です。なぜなら国の借金(国債)の50%以上を、お札を印刷できる日本銀行(日銀)が負担しているからです。
日銀の国債買い取りによる量的緩和が継続できるか否かを巡って思惑が交錯し、年末から年始にかけて為替と株価が乱高下しました。日銀は改めて、量的緩和の方針を明示しましたが、好きなだけお札を印刷できるのですから簡単です。
安倍元首相が話したように日銀は国の子会社です(*1)。国の借金の半分は、国自身が自分で負担しているのと同じなのですから、破綻するわけがありません。
この点、アメリカの中央銀行FRBは、株式の100%を国際金融資本家が所有する民間銀行なので、アメリカの場合には財政破綻がありえます。でも幸いにも日銀は、株式の55%を政府が保有する政府の子会社なので、財政破綻は事実上ありえないのです。
それ以前に、借金が大きくても、資産が同じくらい大きければ健全です。帳簿上は債務超過ですが、株式や土地などの含み益や特別会計などの埋蔵金は莫大だといわれます。
いわれてみれば確かに、ゆうちょ銀行という日本最大の銀行も、URという日本最大の不動産会社も、かんぽ生命という日本最大の保険会社も、中央銀行である日銀も、すべて政府が筆頭株主になっている国の子会社です。
中でも日銀は、ETFの買入を通じて日本有数の大株主として莫大な含み益を持っています。しかも、お札を無限にいくらでも印刷できるという「打ち出の小槌」も持っています。これらを考え合わせると、国の財政は健全なのかもしれません。
無駄な政府支出を削減すれば所得税は不要
そもそも本来、国民から所得税を取らなくても、国の収支は間に合います。なぜなら、子会社の日本銀行にお金を刷らせれば足りるからです。
試しに試算してみたところ、社会保障関係費や公共事業関係費など、国民生活に不可欠な支出だけに使い道を絞り込めば、計算上は日銀からの借り入れだけで十分に賄えるという計算結果が出てきました。
もしそれができないのだとすれば、無駄遣いが多すぎるということです。無駄な政府支出を削減することは本来、財務省の役目です。私たち国民が忖度する必要はないのです。
癸卯(みずのと・う)は、稼ぎ口二刀流開始の絶好のチャンス
江戸時代の農民は「四公六民」といって、収入の4割を税金(年貢)として納めていました。私たちはそれさえも上回る6割も納めているのですから、さすがに納めすぎです。だから忖度せずに、思いっきり節税してください。
そして、サラリーマンにできる最も効果的な節税法が「稼ぎ口二刀流」です。本業以外に2つ目の稼ぎ口を作って節税するメソッドのことを、「稼ぎ口二刀流」といいます。
令和5年は癸卯(みずのと・う)なので、勢いよく飛躍する絶好の機会です。そのために有効な手段の1つが「稼ぎ口二刀流」です。一方で、逃げ足が早いのも、うさぎの特徴です。せっかくのチャンスを逃してはいけません。「稼ぎ口二刀流」を使って、飛躍するうさぎを捕まえにいきましょう。
**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。