誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』から生まれた小説『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の短編集は、アナタの心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれるvoicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】<br />人間関係のストレスと無縁になる“精神科医の最終結論”

どこかの誰かが必ず陰口をいっている

陰口をいう人は、必ずいます。その人に不満があるというよりも、ただ陰口をいいたいだけ。だから、「いつかは自分もいわれるもの」と思っておいたほうがいいです。もっとストレートにいうと、どんなにアナタがいい人だろうが、アナタの悪口をいってる人は、どこかに必ずいるんです。

陰口をいうこと自体が目的なのですから、陰口の対象は誰でもいいわけです。ネットでもリアルでも、つながりのある人のなかで、どこかの誰かが陰口をいう対象を探している。だからアナタが、たまたま俎上(そじょう)に上がることだって十分にあり得るのです。

もともと、そういうものだと思っておいたほうがいいんです。とくにネット上で影響力をもつ人はそう。なにかをいうと、肯定的にとらえる人がいる半面、否定的にとらえる人もいますし、匿名なのをいいことに否定することが目的化している人もいるわけです。

アナタのたくましさを演出する

いずれにしても、陰口はいわれるものだと割り切って、気にしない。そして、飄々(ひょうひょう)としていたほうがいいと思うんです。最初から陰口をいわれるという前提に立つということです。

「どうせ、陰口をいわれているんだよね、ハハハ」みたいな前提に立つことが、アナタのたくましさを演出してくれるわけです。陰口をいっても飄々とされると面白くないから、陰口の対象になりにくいんですね。逆に「陰口をいわれたくない」という思いが出ると、陰口の対象になりやすいという面もあります。

一風変わった個性的な考え方や独創的な意見は、往々にして批判の対象になりやすいです。もちろん、誰かを傷つけるような言動は控えるべきですが、なにをいっても否定的な意見はあるものだと思って、気にしない。「陰口をいわれたらどうしよう」なんてビクビクしながら、自分の思っていることをいえないのは本末転倒です。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。