誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』から生まれた『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
心の執着を手放す
家庭や職場に恵まれている自覚があり、とても充実感がある……その恵まれた環境を失うことに、恐怖心を抱く人がいます。別のいい方をすると、いまの恵まれた環境に執着しているともいえるでしょう。
アテクシの著書『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』を読んでくださって、執着を手放したほうがいいことを頭ではわかっていても、なかなかできずにいる人もいるでしょう。そういう人は、いったいどうすればいいのかを、アドバイスしましょう。
まず心得ておくべきことは、「執着は手放したほうがいい」ということを知っているだけでも一歩前進しているという事実です。まずは心の中で思い浮かべるだけでもいいのです。
そもそも執着してもしょうがない
すべての物事は時とともに、つねに変化しています。恵まれた環境に執着したところで、そもそもそれは永遠のものではなく、つねに変化します。
人間関係だって、相手も変われば自分も変わる。組織の事情で部署が移動になることもあれば、勤務先が他社に買収されたり、なくなったりする可能性だってあります。
つまり、すべての物事は執着してもしょうがないのです。そういう前提に立って、つねに変化を受け入れる。そして、その都度、考えながら対処していくほかないのです。
どうせ失うのだから
怖がってもしょうがない
常に変化を受け入れつつ、うまくいかなければ、うまくいかないところを改善しながら、自分がうまくやっていける妥協点を探る。失うかもしれないから怖いというより、怖がっていてもどうせ失われると思ったほうがいいんです。
すべての物事はいずれ失われるという前提で、ボチボチやっていこうとすればいい。それが執着を手放すための1つのコツです。
本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。