人間関係、親子問題、アダルトチルドレン専門のカウンセラーであるPoche(ポッシュ)さんの初めての本『あなたはもう、自分のために生きていい』には、「読んで心がラクになった」「救われた気がします」「自分だけじゃなかったことに安心できた」といった読者からの感謝と喜びの感想が次々と寄せられています。ここではそんなPoche(ポッシュ)さんに、「すべては自分のせい」と責め続けてきて傷ついてしまった心を軽くして、今ある生きづらさが少しでもラクになるヒントを教えてもらいます。
(※本稿は特別な書き下ろしです)
「自責思考」をやめたい
「なんで○○できないんだろう」
と自分を責めてしまうことがあると思う。
そんな時は「どうしたらできるかな?」と寄り添ってみてね。
「もっと頑張らないと」と焦る時があると思う。
まずは少しでも頑張ったところを褒めてみよう。
「もっと」だけじゃ辛くなるから。
あなたはもう、頑張ってる。
* * *
自分を責めてしまう人の特徴
なぜ、あの人はあんなことを言ったのだろう。
なぜ、私はうまくできないのだろう。
なぜ、断れないのだろう。
生きづらさや苦しさを抱えている時は、このように「なぜ?」に縛られています。
でも「なぜ」は、答えが出ないことがほとんどです。
特に対人関係の悩みの場合、「なぜ」の答えは相手に聞かない限り分かりません。相手に聞いたとしても、それが本心かどうかは分かりません。
つまり相手の「なぜ」について考えることは、答えの出ないことを延々と考え続けることになってしまうのです。だから疲れます。
「自責思考」を改善するコツ
では、どうすれば疲れにくくなるのでしょうか。
それは「なぜ」を「どうしたら」に変えることです。
これだけで、悩む時間は今より少なくなります。同じ「悩む」にしても、「解決するため」の前向きな悩みに変化します。
今抱えている生きづらさや苦しみは、徐々に小さくなっていくのです。
「相手が言った理由」は考えなくていい
例えば、「なぜ、あの人はあんなことを言ったのだろう?」という時。
あの人が「あんなことを言った理由」は、分かりませんよね。だから今は、考えないでOK。
その代わりに「なぜ、あの人はあんなことを言ったのだろう?」と、あなたがそう考えるに至った理由について考えるようにします。