初競りマグロを6時間待ちで食べてみた!

 さて、筆者は縁起物の一番マグロを食したいと思い、系列店である表参道「廻転鮨 銀座おのでら 本店」にて、行列覚悟で今回チャレンジしてみた。

 実はマグロの卸売業者に聞くと、大間のマグロで200kg超級だと、おおよそ1万5000貫が握れるという。そうすると、今年は3604万円の取引であるので、やま幸の手数料抜きで計算しても、赤身だけでも1貫2500円近くになる。

 ちなみに同店では、トロと赤身をセットした2貫1040円(お一人様1皿限り)で販売していた。これだけでは完全な赤字となってしまうが、それでも、大量のメディア取材で扱ってもらえるため、広告宣伝費と換算しての提供になるのであろう。

 まず、開店前の10時過ぎに同店の予約システム(EPARK)を確認すると、まだ40組程度であった。打ち合わせやあいさつ回りもあったので、夕食時に予約時間を合わせたいと思い、その時点ではまだ予約せずにいたが、お昼の13時過ぎで158組目、最大360分(6時間)待ちとなり、慌てて予約を入れた。

 しかし、夕方近くになると突如、予約時間が早まっていることに気がついた。そこで、急いでお店に向かい、17時に到着した。

 これはお店に行ってわかったことだが、14時から17時のアイドルタイム(お客の少ない昼食と夕食の間となる時間帯)に当たった方がお店に駆けつけられず、予約の順番が繰り上がっていたのだ。

 また、予約なしで直接来店した客は、店頭の予約マシンで人数を入力、約1時間待ちになっていた。なかには、WEBニュースで知ったのであろうか、外国人観光客の姿も見られた。

 結局、当初の予定の19時よりも早い、17時30分に席に着くことができた。それでも、お店は絶えず満席状態で活況を呈していた。

 席ごとに設置されたタブレット端末で注文をするスタイルで、店内を見渡すと、やはり誰もが初めに大間の初競りマグロを注文していたようだった。筆者もさっそく注文。

写真:店頭のタブレット端末の注文画面店頭のタブレット端末の注文画面(筆者撮影)

 すると5分程度で到着した。