たった90日で劇的に成績を上げる新メソッド、一挙公開! 学年最下位をとっていた落ちこぼれが、勉強に目覚め、たった90日で「京大模試D判定⇒A判定&全国1位」に。そして京大に合格。そのときの勉強法を再現性あるものに練り上げ、「いつ、どの教科を、どう勉強するか」という受験戦略を構築。その勉強メソッドをまとめた『逆転合格90日プログラム』が10月11日に発売された。この特別寄稿は、その著者であり、予備校講師として、京大、早慶、医学部など、多数の合格実績を叩き出している篠原好氏が語る「共通テストの失敗を挽回する方法」だ。

共通テストの失敗を挽回する「たった1つの方法」Photo: Adobe Stock

本命大学に必ず合格する

 本日は共通テストの失敗を挽回する、たった1つの方法を紹介します。それは、「二次試験で数学の点数を獲る」です(数学を受験で使わない場合は、古典をおすすめします)

 共通テストで点数が獲れなかった以上、二次試験では他の受験生よりも高い点数を獲る必要があります。しかし、英語で高得点を獲ることは、非常に難しいです。

 というのも、英語は、単語を一つ一つ覚え、500~1000個覚えて、ようやく1つ、知っているのが出るか、出ないか、です。しかも、他の受験生よりも単語を1つ知っていたところで、獲れる点数には限界があります。

 確かに、勉強すればするほど伸びるのですが、勉強してもしても、なかなか差をつけるほどにはならない教科です。理科や社会も同様で、最終的には「知ってるか、知らないか」になります。英語同様、たくさん勉強した割に、たくさん点数が獲れるわけではありません。

 現代文も、差をつけるのが難しい科目です。私が教えても、だいたい本質をつかむのに3ヵ月はかかるので、今から差をつけるのは困難ですし、本番の「運」「相性」もあります。

 一方、数学は1問当たれば、がっぽり何十点と点数になります(東大なら20点)。一発当てれば、20点も入る教科は他にはありません。

 なので、最後の最後、藁をもつかむ気持ちで勉強するのであれば、数学のワンチャンスに賭けるのが現実的と言えます。

 しかも、数学は大学ごとに出題を好む単元が決まっており、出題予想をしやすいという特徴もあります。確かに、「運」「相性」もあるのですが、数学でしっかり点数を獲れるのであれば、「合格は絶望的」から「運がよければ合格できる」にはなれます。仮に浪人をしてしまったとしても、数学は重要な教科であり、浪人の1年間を有利に進めることが可能です。

 数学を使わないのであれば、古典がおすすめです。古典は、本気で勉強している受験生が少ないため、ちょっと勉強すればすぐに差がつく上に、相対的に配点が高いことも多く、現代文よりも「知識」や「文法」など、暗記するだけで確実に点数につながる要素が多いからです。

 そのため、数学が二次試験で出題されるのであれば、数学を真剣に勉強しましょう。数学が出ないのであれば、古典を勉強しましょう。

 全力で駆け抜けた者にのみ、ワンチャンスはやってきます。