誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』から生まれた『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれるvoicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が解決】嫌な人のことを考えてモヤモヤする“被害者意識”の対処法

モヤモヤ解決の大前提とは?

ふと嫌な人や面倒な人のことが頭に浮かんで、頭がモヤモヤすることってありませんか? 厄介な人のことをあれこれ考えても、直接どうこうできないので、解決にはつながらない。そんなことはわかっていても、その人のことが頭から離れない……

もちろん、その人のこと考えないのがいちばんです。しかし、その前によく知っていただきたいことがあります。「時間は有限」ということです。限られた時間のなか、嫌な人のことを考えるのは、すごくもったいなくない。まずはそのことを踏まえておいてほしいのです。

まずは“無意味な時間”を認識する

嫌な人、面倒な人の存在を消すことも、相手の性格を変えることもできません。ならば、物理的にも頭のなかでも、なるべく関わらないようにするしかないわけです。

もし、嫌な人のことを思い出してしまったとき、「あんな人のために、人生の大事な時間の一部を割くのは無意味だ」と思ってください。

大切な人のことを思い出して

もう1つ大切な視点は、嫌な人のことを考えることによって、アナタの周りの大切な人、素敵な人、居心地をよくしてくれる人に、気がまわらなくなっていないか? ということです。

人間は敵が現れると警戒する生き物ですから、悪くなりそうなことや悪い情報に関しては敏感です。ネガティブなことは些細なことでも大きく扱いやすい傾向があります。そういう特性をもち合わせていることを踏まえつつも、大切な人たちのことを思い出してください。

自分の人生から嫌な人を追い出す

本能としては嫌な人を警戒してしまいますが、あえて本能に逆らうのです。アナタに素敵な時間を与えてくれる人のこと、気分を楽しくしてくれそうな人のことを、本能に逆らって考える。その人のために時間を割いてください。

そうやってどんどん人生から嫌な人を追い出しましょう。時間は限られているのですから。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。