誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』から生まれた『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれるvoicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】<br />嘘をついて“ドツボにハマる”…悪循環を断ち切るたった2つの解決法

なんとなく誤魔化して迷惑をかけてしまう

ついついいろんなことを誤魔化しがちな人はいませんか? 思っていることをストレートに伝えられず、遠まわしにして誤解を与える。仕事が遅れているのに、なんとなく順調なふうに報告して、いざフタをあけたら締め切りに間に合わず、周りに迷惑をかける……。

目先のことを誤魔化していると、まわりに迷惑をかけてしまうことがあります。それがまた自分を苦しめてしまう悪循環にもなるんですね。ある意味、自分を偽ってウソをついて、あとからクヨクヨ悩んでしまうのが癖になっている人がいるんです。

誤魔化さない練習をしてみる

誤魔化してクヨクヨ悩むのであれば、なるべく誤魔化さない練習をする。本当のことを伝えて、相手にも嫌な印象を与えないことは可能だということを、まずは知ることからはじめましょう。

仕事が思うように進まなくて、締め切りに間に合いそうになかったら、誤魔化さずになるべく早い段階で「ごめんなさい、間に合いません」と素直に打ち明ける。そうすれば、あとからクヨクヨする必要もありません。

あとから、「仕事が進んでいないのが、いつバレるかな」なんてソワソワするくらいだったら、最初から誤魔化さないほうがいいに決まっています。

誤魔化さないことをポジティブに経験する

誤魔化さず正直に伝える経験をコツコツ積んでいく。それが苦手な人は、一度、言うべきことを書き出してみることです。「ごめんなさい、間に合いそうにありません。どうしてかというと……」など、誤魔化さず素直に書き出してみるのです。

一生懸命やって遅れているのですから、ウソをつかずに正直に打ち明ければ、「まあ、熱心に仕事を頑張っているのだから、仕方がないだろう」と許してくれるでしょう。そういう経験をすると、誤魔化さずに素直に打ち明けることをポジティブにとらえられるようになります。

角が立たない上手な言いまわし

大切なのは、角が立たないいい方です。自分で言いまわしを考えて、その都度、書き留めておく。すると、言いまわしのパターンがストックされていきますから、誤魔化してしまう癖もなくなっていくでしょう。

また、そういう練習をしていると、職場でのやりとりから、周囲の上手な言いまわしの人を参考にするようになってきます。場合によっては、雑談がてら、上手な言いまわしを教えてもらうのもいいですね。

いずれにしても、ウソは言わない、素直に謝る。この2つがあれば、なんとかなります。

本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。