(1)独り言のトーン
あなたが仕事で疲れて、家に帰ったとしましょう。部屋には自分だけ。「あー、疲れた」「あー、お腹空いた」と独り言を言うとき、声のトーンは相当低いですよね。
(2)2人のときのトーン
あなたは同僚、または家族と2人でいるとしましょう。疲れていたとしても、「お昼、どこに食べに行く?」「パスタとお蕎麦、どっちがいい?」と尋ねるとき、先の独り言のトーンよりはおそらく1トーン高くなっているはずです。
(3)3人以上のときのトーン
それでは3人以上の場合です。仕事で、人前で話すような場面です。このときは、独り言のときと比べて、2トーン上げて話すとよいのです。
独り言のトーンを「ドレ」だとしたら、2人のときのトーンが「ミファ」、3人以上のときのトーンが「ソ」、このような3段階のイメージです。
阿部恵 著
まずは、ご自分の声の高さの中で、「ソ」のトーンを見つけてみましょう。
独り言を言うように、「あ~、疲れた」の、「あ~」と言ってみてください。そのトーンから1、2と段階をあげて、2トーン上げてみましょう。次に、
「ドレミファソ♪」と声を出して歌ってから、
「ソ」のトーンのままで「おはようございます」。
「ドレミファソ♪」と声を出して歌ってから、
「ソ」のトーンのままで「みなさん、こんにちは!」
と言ってみましょう。
その人にとって一番輝く声のトーンがあります。慣れるまでは、「なんだか声、高くないかな」と思われるかもしれません。ノドが苦しいとか、高すぎると感じた場合は、まず独り言のトーンである「ド」の音に戻ってください。そこから、ドレ・ミファ・ソと、2トーン上げていき「ソ」のトーンを見つけてください。
■今日の1トレ■
声のトーンを「ソ」にする
最初のうちは、ドレミファソと歌いながら「おはようございます!」と言葉を発すると、感覚をつかみやすくなります。
人前で話すときは心の中で、ドレミファソを歌ってから、第一声を発してください。