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【精神科医が教える】人間関係で言ってはいけない「NGフレーズ」ベスト1

人間不信を避ける“信用の作法”

なんらかの原因で人を信じられなくなることがあります。ちょっとした不信感から日常生活に支障をきたす人間不信まで、その程度はさまざまです。どうしたら、そのような事態を避けられるのでしょうか?

基本的に人は、信用できるところと信用できないところが混在していると考えましょう。「信じてもいいかな」と思った人は、とりあえず信用するものの、全面的に信用しないこと。つまり、他人に依存しないということなんですね。

すべてを依存しないようにする

もし他人に裏切られたとしてもいいように、対策しておくということです。仕事にしても、大事なことは安易に任せない。任せたとしても、最終的にはちゃんと自分でチェックする。そういうふうに心のなかの信用と行動は別モノとして分けて考えるということです。

心のなかで信じるというのは大事ですが、行動としてはすべてを任せないようにする。どこかに「もしかすると裏切られるかもしれない」という余白を残して、いろんな行動のプランを用意しておく。

いってはいけない言葉

もっとも疑わしいのは、「私のことを信じてください」「私のことを信じていないんですか」ということ。どちらも同じことをいっていますが、それは他人が判断することです。自分からいい出したら、それは逆効果。信用を失う方向に働いてしまいます。

信用に値する人であれば、やましいことはないはずですから「むしろ、そうしてください」という態度になるでしょう。全面的に依存するとか、信用しているからすべて安心するとか、そういうわけではないのです。

他人に依存せず、なにがあってもいいように、自分で責任をもちつつ相手を信用することが、人間不信の対策ということです。

本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。