再び衝撃を受けたという意味で「Gショック第2弾」と巷では呼ばれている。グラクソ・スミスクラインが3月末をもって一部医薬品卸との取引を終了し、販路を最小限に絞り込む流通改革のことだ。GSKが決別する卸は、スズケン、東北・新潟トップシェアのバイタルネットとそのグループ会社で近畿を地盤とするケーエスケー、長野・山梨が商圏の鍋林、千葉の岩渕薬品、メディパルグループ入りが決定している長崎の東七。
GSKはすでに21年3月末にメディセオ、エバルス、アトルのメディパルグループのほか、マルタケ、中北薬品、岡野薬品、新生堂、宮崎温仙堂商店といった地方卸との取引を停止済みだが、今回さらに卸を厳選した格好だ。
その結果、GSKの4月以降の取引卸数は「24社」に減る。流通経費圧縮がメーカー担当者の至上命題となっているなか、業界慣習を打ち破るGSKが世に知らしめたこの取引卸数は、卸にとって「不都合な真実」である。誰も安泰ではないのだ。