冷え、だるさ、むくみ、疲れ、肩コリ、腰痛、便秘、不眠といったなんとなくの不調。『すごい自力整体』の著者・矢上真理恵さんは、「不調のほとんどは自力整体で解消できる」と語る。「自力整体」とは「整体施術のプロの技法」を自分におこなえる人気メソッド。今回も本書の監修者で「自力整体」の考案者である矢上裕さん(矢上真理恵さんのお父様)をお迎えして、「老けこまない体」をテーマに話をうかがった。(構成/依田則子、写真/榊智朗、石井真由美)
監修:矢上 裕 矢上予防医学研究所所長、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家

老けこんだ顔も若返る? 整体プロが教える「たるみ解消法」

たるみの原因とは?

――長かったマスク生活の影響で顔のたるみや老けこみが気になる方は多いようです。

矢上裕(以下「裕」):当たり前のことですが、顔の筋肉も体の筋肉と同じで、表情筋を使わないと垂れ下がりますからね。これがたるみの原因です。

 これは「自力整体」ではないけれど、手軽な方法としては「よく笑う」ことが一番です。

矢上真理恵(以下「真理恵」):私は高校卒業後15年以上英語圏で暮らしていたのですが、帰国のたびに「小顔になったね!」「アゴがシュッとしたね!」と友人に言われていました。

 海外のレッスンでは英語を話すので、日本語にはない発音をすることで顔や舌の筋肉をよく使い、表情筋が鍛えられ顔が引き締まったのかもしれません。

――マスクなし生活も本格化してくると思いますので、今すぐできる「たるみ解消法」を教えてくださいますか?

真理恵:「自力整体」をおこなうと骨格から整うので合理的ですが、今すぐできる方法としては「眼球運動」をおすすめします。

 私たちの「自力整体」90分レッスンの最初におこなうワークです。

 目のまわりの筋肉をほぐすことで顔まわりの「気」や「血液」の停滞が解消され、ぼやけていたフェイスラインもスッキリしますよ。

 眼精疲労の回復に役立ちますし、目と「経絡」でつながる骨盤まわりの緊張もゆるめるため腰痛や生理痛もラクになります。 深い呼吸を同時におこなうので、自律神経も整いやすいのでおすすめです。

――ぜひ「眼球運動」を教えてください。

老けこんだ顔も若返る? 整体プロが教える「たるみ解消法」矢上真理恵(やがみ・まりえ)写真左
矢上予防医学研究所ディレクター
1984年、兵庫県生まれ。高校卒業後単身渡米、芸術大学プラット・インスティテュートで衣装デザインを学び、ニューヨークにて独立。成功を夢見みて、徹夜は当たり前、寝るのはソファの上といった多忙な生活を続けた結果、心身のバランスをくずし動けなくなる。そのとき、父・矢上裕が考案し1万5000名が実践している「自力整体」を本格的に学び、心身の健康を取り戻し、その魅力を再発見。その後、自力整体ナビゲーターとして、カナダ、ヨーロッパ各地、イスラエルにて、クラスとワークショップを開催。さらに英国の名門セントラル・セント・マーチンズ大学院で「身体」をより体系的に学び、2019年に帰国。現在、国内外の人たちに自力整体を伝えながら、女性のための予防医学をライフワークにしている。

監修者:矢上 裕(やがみ・ゆう)写真右
矢上予防医学研究所所長、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家
1953年、鹿児島県生まれ。関西学院大学在学中の2年生のとき、予防医学の重要性に目覚め、東洋医学を学ぶため大学を中退。鍼灸師・整体治療家として活躍するかたわら、効果の高い施術を自分でできるように研究・改良を重ね「自力整体」を完成。兵庫県西宮市で教室を開講、書籍の出版やメディア出演などで注目され、全国から不調を抱える人々が続々と訪れるようになる。現在約500名の指導者のもと、約1万5000名が学んでいる。著書に『DVDで覚える自力整体』『DVD3分から始める 症状別 はじめての自力整体』(ともに新星出版社)など多数。遠隔地の人のために、オンライン授業と通信教育もおこなう。 写真/榊智朗