上司から突然振られた急ぎの仕事。ざっくりとした指示だけで「あとはよろしくね」と言われたら…。上司はバタバタしているので質問もできない雰囲気、仕方なく一人でやろうとする人がほとんどです。
しかし、ここが落とし穴。ともすれば「しなくてもいい努力」、つまりは「成果につながらない仕事」に時間とパワーを割いてしまいがちです。
そこで、30代で経営者歴10年以上、『20代が仕事で大切にしたいこと』著者の飯塚勇太氏に、「1秒も無駄な努力をせず」仕事で成果を出す方法を伺いました。
(編集/和田史子)

1秒もムダな努力をしないために何をすべきかPhoto: Adobe Stock

「しなくてもいい努力」を避ける、効果的なやり方

突然上司から「急ぎでお願い」とある仕事を振られたとします。
あなたならどうするでしょうか?
多くの人は、一生懸命自分一人でやろうとします。
特に努力家でまじめで空気を読める人ほど、「上司は忙しそうだから……」と、自分の力だけで解決しようとしすぎ、周りに質問したり、周りの協力を仰いだりするのを避ける傾向にあります。
そのために、「しなくてもいい努力」、つまりは「成果につながらない仕事」に時間とパワーを割きがちなので注意したいところです。

「しなくてもいい努力」を避けるための、効果的な方法があります。
「明日、この仕事の成果を出すためには、今何をするか」と考えることです。

1週間後に成果を出せばいい仕事があるとします。
しかし1週間という期間は長い。自力で「無駄な努力」をする余裕がたくさんあります。そこで「もしも期限が明日の夕方までだったら」と、あえて考えてみるのです。

期限まで、どんなに長くても24時間弱。とにかく時間がありません。すると必然的に、取捨選択をして「最短距離」を突き進むしかなくなります。

人に頼れる部分は頼らざるを得ません。1秒も無駄にしたくないので、早めに上司に質問したり、相談したり、「この方向で問題ないか」と確認にいき、軌道修正を最小限に抑えようとするでしょう。

こうして「最短距離」で仕事をやってみて、翌日の夕方にいったん上司に提出します。
1週間かかる仕事ですから、完成度は高くなく、粗があったり抜け漏れがあったりするかもしれません。ですが、まだ6日ありますので、「未完成ですが、取り急ぎ形だけ作ってみました」という言い方を堂々とできます。
そこで上司からの的確なフィードバックを受けながら、仕事の精度を上げていけます。結果、クオリティの高いものを1週間かけて仕上げることができれば、無駄なく、大きな成果を出せるのです。

上司からすれば、翌日にある程度のものを仕上げて提出してきたので、その時点で粗があっても「仕事が早い」とか「報連相のタイミングがいい」とあなたの姿勢をポジティブにとらえます。
そして、期日までにクオリティの高い仕事をしたということで、確実にあなたは「仕事のできる人」と評価されるというわけです。

このように1秒も「無駄な努力をしない」と考えて仕事をするだけで、大きな成果が出せて、いい評価も得られてしまう。それが仕事というものなのです。

※この連載では、20代のみなさんが仕事をする上で知っておいたほうがいいことをお伝えします。
(飯塚勇太著『20代が仕事で大切にしたいこと』から一部を抜粋・改変しています)

飯塚勇太(いいづか・ゆうた)
株式会社サイバーエージェント専務執行役員
1990年神奈川県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。
2011年、サイバーエージェントの内定者時代に、友人らと開発・運営した写真を1日1枚投稿し共有するスマートフォンアプリ「My365」を立ち上げ、21歳で株式会社シロク設立と同時に代表取締役社長に就任(現任)。2014年、当時最年少の24歳でサイバーエージェント執行役員に就任。2018年株式会社CAM代表取締役、2020年株式会社タップル代表取締役に就任(現任)。2020年サイバーエージェント専務執行役員に就任(現任)。
『20代が仕事で大切にしたいこと』が初の著書となる。