【食事記録からの分析】

 Bさんは、寝る直前まで何かを食べたりお酒を飲んだりしているため、朝はお腹が空かない、この習慣が20年以上も続いています。夕食後から翌日の1食目を口にするまで、14時間ほど空いているため、昼食を食べた際に血糖値が上がりやすくなっていると思われます。

 夕食が終わる時間が遅いため、お酒の量やおつまみの量もおのずと多くなってしまっています。

【アドバイスと経過】

 Bさんも、まずは朝食を食べる習慣を付けてもらうことからスタートしました。奥様の協力が得られるということでしたので、朝はおにぎりを持参して会社に行ってから食べ、お昼は手作りのお弁当を食べるようになりました。最初はお弁当に物足りなさを感じていましたが、朝食を食べる習慣や、ゆっくり噛んで食べるのを続けることで、昼食はお弁当で満足いくようになりました。夕方にどうしてもお腹が空く時は、カップスープやカップ味噌汁を飲んでお腹を満たしているそうです。

 お酒はやめられないとのことでしたので、糖質が多いビールやチューハイなどのは止めて、糖質ゼロのハイボールや無糖のチューハイに変えてもらいました。なるべく午後9時半までには夕食を済ませてもらい、歯を磨いてしまうことで、ダラダラと食べ飲みすることが減ったそうです。

 朝食を食べるようになったこと、また奥様の協力が得られたため、ご飯をもち麦にしたり、野菜をお弁当に入れてもらったりすることで血糖値が上がりにくくなり、1カ月で体重がマイナス1kg、空腹時血糖値は166/dlまで下がりました。HBA1cは8%で横ばいですが、今後この習慣を続けることで下がってくると思います。