「年齢や性別でお客様を判断しない」
スープストックトーキョーの声明
さて、「スープストックトーキョー」の声明文は「お声を受けてからの発言を控えておりましたのは、私たちの存在意義について想いを巡らせ、考えを深めていたからです」から始まる。
さらに「世の中の体温を上げる」という企業理念と共に、これまでのグルテンフリーや咀嚼(そしゃく)配慮食サービスなどの取り組みを紹介。
そして今回の離乳食無料提供にさまざまな声があったことに対して、「私たちは、お客様を年齢や性別、お子さま連れかどうかで区別をし、ある特定のお客様だけを優遇するような考えはありません」という企業としての姿勢を示した。さらに「世の中の環境の変化が激しい中、社会が抱える課題もさまざまです。それらを私たちがすべて解決できるとは思っていません。でも、小さくてもできることもあるとまじめに思っています」と、謙虚な上に前向きなメッセージをつづっている。
この声明はネット上で非常に好意的に受け止められており、「炎上」の際の企業の模範回答のようにも評されている。好意的な受け止めには同意するものの、冒頭でも述べた通り、今回は「スープストックトーキョー」に非がある「炎上」ではなく、そもそも同社が謝罪を行うべきような局面でもないと筆者は感じる。
実際に離乳食提供に反発の声はあったとはいえ、全体としては好意的に受け止められていたのだから、ネットのから騒ぎは本当にネット(というよりツイッター)での極端な意見のヒートアップとしか言いようがない。