ポイント3:
飽和脂肪酸を減らし、不飽和脂肪酸を取る
脂肪を構成する脂肪酸には、植物や魚の脂に多く含まれる不飽和脂肪酸と、肉類など動物性の脂肪に含まれる飽和脂肪酸があります。飽和脂肪酸は過剰に摂取すると血中の総コレステロールが増加し、さまざまな循環器疾患を発症するリスクが増加するため、DASH食においては減らすべき栄養素の一つとして挙げられています。
しかし、単純に脂質を減らして、その分炭水化物の量が増えると、肥満の原因につながります。不飽和脂肪酸は取り入れましょう。
バラ肉、サーロイン肉、ベーコン、フォアグラなど
【不飽和脂肪酸を多く含む食材】
オリーブオイル、ごま油、えごま油、サバ、サンマ、ブリ、イワシなど
不飽和脂肪酸を食事で取り入れるコツは、以下の通りです。
・脂質の少ない肉を選ぶ
・調理で使う油を変える(オリーブオイルやごま油にする)
・青魚を積極的に取る
毎食すべてではなくても、1日の食事を通してDASH食を意識することで、高血圧を始めとする生活習慣病の予防につながります。減塩食や糖質制限よりも、DASH食のほうが取り組みやすいという人も多いと思います。気になった方は是非、実践してみてください。
※降圧剤を服用中の人や、腎臓病、糖尿病、食物アレルギーがある人は、治療に影響することがあるため注意が必要です。取り入れる前に主治医に相談してください。