パフォーマンスの瞬発力はかなりのレベルだった。走りはすべてがダイレクトで俊敏である。メーターも何もないインパネの中央に配された大画面タッチパネルディスプレイで、走りに関することから車両のさまざまな機能まで任意に設定できるようになっている。
クロスオーバーSUVとしての利便性はハイレベル
“乗用車で世界最大級”のパノラマルーフも
走行モードを“最速”に設定したときの刺激度はインパクトたっぷり。AWDなので発進時の蹴り出しは強く、めっぽう速い。しかも音もなくスムーズ、2重ガラスの採用部位がかなり広範囲におよぶ効果で静粛性にも優れている。
足回りは、かなり引き締められている。重心高が高いSUVであっても運動性能を重視したためだ。操舵に対して応答遅れを感じない切れ味鋭い回頭性と正確なライントレース性は、その賜物に違いない。アクセルワークとステアリングワークの両面に対して、極めて高いダイレクト感があり、意のままの走りを実現している。ただし乗り心地はややコツコツとした硬さを感じた。
コンパクトクラスというものの、ボディサイズは意外と大きく、全幅は1.9mを超えていて、見た目にもなかなか存在感がある。海外では7人乗りの設定もあるほどだ。クロスオーバーSUVとしての利便性はハイレベル。外見からイメージするよりも室内空間は広々としている。そしてルーフの大半を1枚のガラスで覆った“乗用車で世界最大級”というパノラマルーフを装備している点もモデルYの特徴だ。空調は“生物兵器にも対応するレベル”の空気清浄機能付きのアイテムが搭載されている。