性能は基本的にノートパソコンと同じだが
価格面は激安
ミニPCの基本性能はノートパソコンと同様だ。ノート用のCPUを採用しているので、ここまでコンパクトにできるわけだ。にもかかわらずノートパソコンより大幅に安いのは、モニター、キーボード、バッテリーなどを内蔵しないからだ。同じ性能ならノートパソコンの半額程度で買える機種が少なくない。
しかも、機種によっては一般的なノートパソコンよりもはるかに性能が高い。ゲーミングノートやクリエーター向けのCPUを搭載したモデルが10万~13万円程度で買えるのだが、これらは20万円程度で購入できるノートパソコンより数段性能が上なのだ。
さらに、Intel N100、Intel N95という格安ノート向けのCPUを搭載したモデルも見逃せない。こちらは、1万円台後半から2万円台で買えてしまう。一昔前のCeleron(Intelが開発したローエンドモデル向けCPU)と同様の位置付けだが、ライトユースなら十分に使える。
拡張性はノートパソコン以上
小さいボディに秘められた可能性
ミニPCはコンパクトながら拡張性が高いのもポイントだ。HDMI端子を2つ持つ機種も多く、上位モデルはUSB Type-C端子を加えて、外部ディスプレー4台に接続できる製品もある。
また、多くの機種が有線LAN端子を搭載する。もちろん、Wi-Fi、Bluetoothも搭載する。複数台のモニターやテレビなどに接続したい人にも魅力的な構成だ。
また、メモリーとSSD、HDDを増設しやすい機種が多い。今のノートパソコンは、多くが内部にアクセスできないようになっている。メモリーもオンボードの(マザーボード上にあらかじめ搭載されている)モデルが多く、増設や換装は難しい。
その一方でミニPCは、自分でメモリーやSSDを換装・増設できるわけだ。容量が足りないと思ったら、手頃な価格のSSDを探して付け替えればいい。