「自分が本当に求めているもの」に近づいていく
私も夢のデザインをやってみました。
興味深かったのが「自由に夢をデザインできる」と思っているのに、「仕事で失敗して大変なことが起きる」と勝手に悪夢の展開を考え始めていたこと。
自由に夢をデザインできるのに、いつもの自分のパターンを想像し始めてしまうから、このトレーニングはおもしろいのです。
1000億円持っていて自由にお金が使える、と夢をデザインし始めても、「夢の中ではお金がなくたって、すべて実現可能だからつまらない」などと妙に現実的なことを考えてしまうこともあります。
もし、この夢はつまらないと思ったなら、ちがう夢をデザインしていけばいいのです。
南の島の海辺でのんびりしている夢はどうかな……それもなんだか退屈だな……では、海まで歩いていける豪華な別荘をデザインするのはどうだろう。
そんなふうに海まで歩いて行ける理想的な別荘を思い描き、金色に輝く波の上をサーフィンしている夢をイメージすると、私はいつの間にか眠っていました。
これまでストレスがたまっていた理由がわかった
いろいろな夢をデザインしてみて、「自分が本当に求めているもの」が見つかると、心地よい眠りの中に落ちていきます。
だから、次々と夢を塗り替えていくのがいいのです。
たとえば、「病気の人を触っただけで癒す力」の夢をデザインしてみたけれど、「なんかちがうな!」と思ったら、その夢をクシャクシャと丸めて捨てるような感じで、次の夢のデザインをしていく。
自分がデザインした夢を「これはちがう」と丸めて捨てれば捨てるほど、自分が本当に求めていることに近づいていきます。
そして、自分が本当に求めているものに到達したとき、無意識が働いて心地よい眠りに誘われていく。
自分が「本当に求めること」を主張できる
夢の中ではデザインした夢を見たのか、別の夢を見ていたのかは思い出せないけれど、現実世界でのアサーティブネスが変わっていきます。
自分が本当に求めていることをうまく主張できるようになり、自分の現実が変わっていく。
これまで何もかも思い通りにいかずにストレスがたまっていたのは、「自分が本当に求めているものを主張していなかったから」ということに気づくのです。
(*本稿は『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』より一部抜粋、再編集したものです)