TBS系『金スマ ~中居正広の金曜日のスマイルたちへ~』で「番組史上最も楽して痩せる食事術」として紹介され、爆発的な反響をみせた『内臓脂肪がストン!と落ちる食事術』(ダイヤモンド社)。美味しいものをお腹いっぱい食べて、なんならお酒も飲めるのに、運動なしでも痩せられるという驚きの食事術。この食事術を、やはり運動なしで半年間実践して10kg痩せた経験があり、現在70代にして20代の頃の体重をキープしている著者・江部康二医師が、もう2度と太らない医学的に正しいダイエット法を伝授! ひもじくなるようなカロリー制限は一切ナシ。お腹いっぱい食べていいし、筋トレもジョギングもしなくていい。
その体脂肪、運動ナシで落とす方法を教えましょう!
※本稿は、『内臓脂肪がストン!と落ちる食事術』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
アスリートにも
糖質制限は効果的
【前回】からの続き これまで運動には糖質の摂取が欠かせないとされてきましたが、これもすでに古い常識になりつつあります。
2019年のテニス全豪オープン女子シングルス初優勝、そして前年の全米オープンに続くグランドスラム(4大大会)2連覇という日本女子選手初の快挙を成し遂げた大坂なおみ選手。また、4大大会では2018年のウィンブルドン選手権から3大会連続優勝となったノバク・ジョコビッチ選手。
大坂選手とジョコビッチ選手には共通点があります。2人とも糖質制限をしているのです。大坂選手は「食べるのはゆでたチキンやブロッコリー。炭水化物は摂らない」と語っています。優勝後には「抹茶アイスとカツカレーとカツ丼が食べたい」と言っていましたが、糖質は完全にご褒美なのです。
ジョコビッチ選手の糖質制限
ジョコビッチ選手は、小麦のグルテンにアレルギーがある「セリアック病」であり、小麦を摂らないグルテンフリーの食事をしています。
トレーニングを控えた朝食と昼食は糖質を摂っていますが、食後にトレーニングをしない夕食では糖質制限をしています。
彼の著書『ジョコビッチの生まれ変わる食事』(三五館刊)に載っていた夕食メニューを、高雄病院の管理栄養士が計算したところ、ざっと「糖質15~35g」でした。
運動のメインのエネルギー源は
「糖質」という勘違い
厳しいトレーニングとタフな試合が続くプロテニス界の男女トップ選手が糖質制限を取り入れているのですから、運動に糖質の摂取が欠かせないとはいえません。
運動のメインのエネルギー源は糖質ではなく、脂質(脂肪酸とケトン体)なのです。
運動の主役となる筋肉のエネルギー源は糖質と脂質であり、両者はつねに同時に使われています(たんぱく質も一部エネルギー源になりますが、その働きは限定的なの
でここでは脇に置きます)。【次回に続く】
※本稿は、『内臓脂肪がストン!と落ちる食事術』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。