自分が何に不満なのか
考えたうえで、分をわきまえる

 まず自分はすべて正しいなんて考えるのはやめて、勝手なマイ・ルールを捨てるべきですが、そのためにはしっかりと自分の本音と向き合う必要があります。

 自分はいったい何に不満を感じているのか?

 本当に許せないことは何なのか?

 そして自分が本当に望んでいるのはどんな人生なのか?

 こういったことを、じっくりと考えてみなければなりません。

 そのときに大切なのは「分をわきまえる」ことです。

 つまり、自分の立場や地位、そして身のほどをよく知り、出すぎたことをしないように心がけようということです。

「分をわきまえる」というと、なんだか自分をさげすんだような言葉だと感じる人もいるかもしれませんが、言葉を換えれば、謙虚に自分を見つめることであり、感謝を知るということです。

「自分こそ絶対の正義だ。だからみんなが自分に従って当然だ」などという傲慢な考え方はやめて、「いまの自分があるのは、みんなのおかげだ」と心に刻み込むのです。

 そうすれば、ちょっとうまくいったことでも、それこそ「ラッキー!」「ああ、よかった!」と思えるようになります。

 難しく考える必要はありません。

「みんながいたからここまでやれた。ありがたいな。よし、みんなといっしょにこれからもがんばろう」

 そう心に刻めばいいのです。