誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy「精神科医Tomyきょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
乗ってるときこそブレーキを
仕事でも勉強でも、「もうちょっとできそうなとき」が、ちょうどいい“やめどき”なんです。
逆に言うと、いい感じに調子に乗って、「もうちょっとやりたいな」「あとちょっとできそうだな」というとき、やりきっちゃうのはあまりオススメできないということです。
もうちょっとできるなと思ったら、もうそこがやめどき。翌日にまわすか、少なくとも休憩をとりましょう。
キャパオーバーにご注意を
なぜかって言うと、あとちょっとキリがいいところまで頑張っちゃうと、キャパオーバーになりがちだからです。
要はあとちょっとできると思って、1でちょうどいいところ、1.1倍とか1.2倍とか、必要以上に力を出し切ってしまうわけです。
アスリートの考え方とは違う
これがスポーツなら、筋肉や心肺に、いつも以上の負荷を与えることで、さらにフィジカルが鍛えられます。
陸上中長距離種目の大会本番でも、ゴールが目の前で、もうフラフラだけど、ラストスパートで力を振り絞って出し切ることで結果が得られるかもしれません。
ところが普段の生活において、ちょいちょいラストスパートかけていたら、気力を失って、次にまた始められなくなるかもしれないのです。
仕事も腹八分目がちょうどいい
スポーツと違って、日常のことをやるときは、もうちょっとできるなと思うくらいがいいです。感覚的にいうと0.8倍、腹八分目くらいのところでやめとくのがいいです。
次にやることがもう頭の中にインプットされていて、もうちょっとやりたくてウズウズしているところで、翌日に回すか、1時間くらい休憩に入る。
そうすると、次に始めるときには、やりたくて仕方ない気持ちでスタートできるわけです。やることもわかってるから、すぐに手につけられて、作業も進みやすいです。
つねにエネルギーをちょっと残しておく
要は、そのほうがモチベーションが湧きやすく、継続しやすい。いっぱいいっぱいやってしまうと、ふとしたタイミングで心も体も潰れてしまいがちでもあります。
人間というものは、身体のエネルギーをちょっと残しておかないけない。だから、仕事や勉強の量も、腹八分目を心がけるといいんです。
あと1歩というところで休む、あるいは休憩・中断をするっていうのが、日常の作業や仕事、勉強を上手に進めるコツなのです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。