夏場のダイエットに取り組む人にぜひ読んで欲しい1冊が『医者が教えるダイエット 最強の教科書』だ。「1ヵ月で痩せました!」「考え方が変わった!」と絶賛の声が続々。大きな支持を集めている。著者は、生活習慣病の専門医・牧田善二氏。最新の医学に基づき、最も効果的なダイエット法を解説した本書から、特別に一部を抜粋して紹介する。
夜に食べすぎれば太るし、病気のリスクも高まる
同じ量の炭水化物でも、これから活動する時間帯に食べるのと、あとは寝るだけという状態で食べるのとでは、太り方が違うということは前述しました。
ですから、私は夕食時にはほとんど炭水化物を摂りません。
さらには、肉や魚などのメインディッシュの量も控えめにし、代わりに植物性食品を多く摂っています。
というのも、肉や魚には脂質やタンパク質が多く含まれ、それらが消化されるまでには4時間ほどかかるからです。
夜にこうした食品をたくさん食べると、それだけ胃に負担がかかってしまいます。
ちなみに、私の専門である糖尿病の患者さんを対象にした研究では、夜に脂質やタンパク質、カロリーの高いものを摂り過ぎると、心血管の疾病が増え、全体的な死亡率も上昇するという結果が報告されています。
夜は、ほどほどのアルコールを楽しみながら、軽めの食事にしておくというのが、やせるためにも、糖尿病から身を守るためにもいいでしょう。
残業して、遅い時間から焼肉をたらふく食べ、その後、締めのラーメンを食べるなどということがいかにバカげた行動か、本書の読者は十分に理解していると思います。
でも、脳が糖質中毒にやられていると、それさえもわからなくなってしまうのです。
せっかく目標体重に落としたのに、再び脳をおかしくしないためにも、夜に重いものをドカンと食べるのはやめましょう。
(本稿は書籍『医者が教えるダイエット 最強の教科書──20万人を診てわかった医学的に正しいやせ方』から一部を抜粋・編集して掲載しています)