「値下げなし」でのコストダウンは
そろそろ限界が来ている
さて、値上げラッシュの今年、以前と違って世の中ではすっかり値下げのニュースを聞かなくなりました。事業者の実態としては「コストが上がりすぎて、もう値下げなんかできない」というのが本音です。
この夏、業界をざわつかせたニュースの一つが、7月10日に発表されたサイゼリヤの粉チーズ無料提供終了というニュースでした。サイゼリヤは、諸物価が高騰する中でも値上げをしない宣言をして庶民の味方として頑張ってきたのですが、それがもたなくなってきたことを印象づけました。
そして、その2日後に発表されたサイゼリヤの2023年8月期第3四半期決算で、サイゼリヤの国内部門が15億円の営業赤字であることが公表されました。アジアで50億円の営業黒字を出しているため全体ではまだ黒字ですが、コストダウンの営業努力には限界がきているようです。
そこで「この値上げラッシュの時代なのに、あえて値下げをしているもの」を探してみました。結論から言えば「探せばある」中で、その値下げには2種類のタイプがあるようです。それを記事にまとめてみましょう。