成果の出せない部下にリーダーがやるべきこと
リーダーが部下に求めるべきことは、会社から求められたプロセスで業務を遂行することです。なぜなら、真面目にコツコツと、正しいプロセスを遂行し続けていれば、必ず成果が出るからです。ですから、リーダーから指示された通りに業務を遂行しているにもかかわらず、部下が成果を出せないのは、プロセスを管理しているリーダーの責任以外の何ものでもありません。部下に「なんで成果が出ないのか」と問い詰めるのはお門違いです。
では、部下が思い通りに成果をあげてこない場合は、どのようにすればいいのでしょうか?
例えば、営業部門で、テレアポによる商談件数が伸び悩んでいる部下がいたとしましょう。まずは、トークスクリプトや架電のペースなど、会社で決められたプロセス通りに遂行できているかをチェックします。
もし、部下の業務の仕方に何らかの問題があれば、その場で指摘したうえで、実際にあなたがやってみせてください。そして、会社で定めた通りにできるまで、何度もやってみせ、やらせてみてを繰り返すことが大切です。
それでも成果があがらない場合は、プロセスを改善するべきでしょう。すなわち、トークスクリプトの変更や架電ターゲットの見直しが必要だと言えます。
このように、部下の指導とプロセスの改善を地道に繰り返していくことで、徐々に成果があがるよう部下を導いていくのです。
営業成績、目標達成度、事故件数、労働時間――数字で人を判断することは非常に簡単です。しかし、数字だけでは、部下の真の姿を見抜くことはできません。部下の真の姿が分からない状態で、どのように指導するつもりなのでしょうか。
逆に、部下が正しいプロセスで業務を進めているかをチェックするのは、大変な手間がかかります。ですが、部下の能力や仕事に対する姿勢を明確に把握できるようになり、最適な指導が可能となるのです
成果は部下が一人であげるものではなく、リーダーと二人三脚であげるものだということを忘れずに、根気強く指導と改善を繰り返すようにしましょう。