人と比べて遅れているからといって気にするな。「仕事で一人前になる」ための、たった1つのポイント写真はイメージです Photo:PIXTA

「同期と比べて出遅れている気がする」。入社間もない頃には、そんな悩みを抱く人も多いでしょう。結果、安易に転職を考えたり、心を病んでしまったりする若者も少なくありません。しかし、『あなたのビジネスライフは入社3年で決まる』の著者であり、Web業界のリーディングカンパニーの経営者として40年間、のべ1万人以上の若手社員を見守ってきた井上氏は、「人から遅れていることを気にすることはない」と断言します。仕事で一人前になるための、たった1つのコツとは?

人から遅れているからといって気にしてはいけない

「同期と比べて仕事を覚えるのが遅くて辛い」
「同僚よりも作業スピードが遅いので、すごく焦っている」

 このように他人と比較して、気に病んでしまう人がいます。中には「自分はセンスがないのだ」と自己嫌悪に陥って、会社を去ってしまう人もいるくらいです。

 しかし、はっきり断言しておきます。人と比べて遅れているからといって気にする必要は微塵もありません。

 私の経営する会社の新入社員の中には、美大でデザインを専攻してきた人や、大学の授業でHTMLレコーディングやプログラミングを学んできた人がいる一方で、それらにまったく触れてこなかった人もいます。

 入社後2~3ヶ月は、彼ら、彼女らの間にスキル面で差があるのは確かです。しかし半年も経てば、ほとんど差がなくなります。そして、1年後には皆横並びになるものです。だから人より覚えが悪くても全然かまわないのです。

 また、作業スピードについても同じことが言えます。「早ければいい」と思い込み、要領良く何でもパッパッと素早くこなそうとする必要はまったくありません。むしろスピードを重視するあまり、正確性に欠けては本末転倒です。

 したがって、最初は作業スピードを気にせず、正確性を重視して、丁寧にこなすことを習慣化してください。他人より時間がかかってもかまいません。ビリでも気にしないことです。何度も同じ動作を繰り返していくうちに、スピードは確実に速くなっていき、周囲と比べても遜色がなくなるので安心してください。

 逆に、最初からスピードを重視してしまうと、間違ったやり方が習慣化してしまい、後から正確性を向上させようとしても決して上手くいかないことを覚えておきましょう。