正解は3
解説 分散投資には、将来にわたる運用から獲得することが期待できる平均的なリターンをキープしながら、リスクを抑える効果があることが証明されています。
しかし、それは机上の空論ともいえます。会社員や公務員、個人事業主など、本業を抱える個人投資家が、投資先を分散しすぎることは、私個人としてはまったくおすすめできません。
なぜなら、数多くの銘柄に分散投資すると、投資先の選び方も、投資したあとのフォローも、結局は雑になるからです。
投資信託はおすすめしない
分散投資の代表例が、投資信託です。投資信託を買うことで、個別株の価格変動リスクを抑えたうえで、市場全体の上昇益を狙うことができるといわれます。
ただし、あなたがもし10年以内に自分が保有する金融資産の桁を1つでも2つでも増やしたいと思うのならば、その目的を実現するための手段として投資信託は適していないでしょう。
ウォーレン・バフェット氏の教え
保有する金融資産の桁を増やしたいのであれば、選び抜いたごく少数の銘柄に集中的に投資するべきです。
1078億米ドル(=約14兆円、1米ドル130円換算)の巨額の金融資産を一代で築いた「投資の神様」と呼ばれるウォーレン・バフェット氏は、「分散投資は無知に対するヘッジだ。自分でなにをやっているかわかっている者にとって、分散投資はほとんど意味がない」と喝破しているのです。
ポイント 資産の桁を増やしたいなら分散投資より集中投資
※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。