低すぎてもNG
免疫低下や、体温調節に不具合が

 コレステロールや中性脂肪は、少なければ少ないほど安心なのでしょうか。

コレステロール・中性脂肪の値が高くなると、どうしてダメなのか?板倉弘重 東京アスボクリニック名誉理事長

「コレステロール値や中性脂肪値が低すぎるのも問題があります。コレステロール値が低すぎると免疫力が下がってしまいます。コレステロールの約7~8割は肝臓で作られますが、十分な栄養がとれていないと必要なコレステロール量を作ることができません。つまり、コレステロール値が低いということは、栄養状態が悪いということなのです」

 免疫力が低い状態なので、病気にかかりやすくなってしまいます。

「また、中性脂肪の値が低すぎると、エネルギーが不足して疲れやすくなったり、体力が回復しにくくなったりするほか、体温調節がうまくいかなくなることもあります」

 つまり、コレステロール値と中性脂肪値は低すぎても高いすぎてもNG。適正レベルを保つことが重要なのです。

 具体的に、健康診断で記載されている数値はどのように見れば良いのでしょうか。