朝食の重要性と
16時間断食の注意点

 お酒を飲むときには、糖質ゼロのものを選んだり、焼酎やウイスキー、ハイボールなどは糖質が含まれていないのでそのようなお酒を選んだりするとよいでしょう。また、Kさんは朝食を食べていないことが、間食を食べる習慣につながっていたり、夕食の量が多くなったりしている可能性もあるので、朝食を取り入れることもよいでしょう。

 16時間断食を行うため、朝食を食べないようにしている方は注意が必要です。16時間断食は、16時間の空腹時間をつくれば、残りの8時間は、基本的になにを食べてもOKとされていますが、その8時間で自分の消費カロリー以上に、食べてしまっては本末転倒です。また、空腹の時間が長くなればなるほど血糖値が上がりやすくなり脂肪がつきやすくなってしまいます。16時間断食をする場合は、16時間後の食事は、ゆっくりよくかんで食べることを意識しましょう。

1日の糖質量の目安と
目標糖質量の計算方法

 1日に取るべき糖質量は、現在、明確には定められていません。日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、厚生労働省は、糖質を含む炭水化物から摂取する量について、1日の総摂取カロリーの50〜65%を目標量としています。炭水化物から食物繊維を引いたものが糖質に当たるため、例えば、1日に2000kcalが目安の方の場合、1日の炭水化物量が50%だと1000kcalを炭水化物から取ることになり、炭水化物は1gで4kcalなので1000kcal÷4kcal=250g。食物繊維の基準量は、成人で約20gなので、20gを引くと230gの糖質を食事から摂取することが1日の目安量となります。ご飯1杯の糖質量が約64gなので、3食バランスよく食事を取り嗜好品を減らすことで、糖質の取り過ぎを減らすことが可能です。

内臓脂肪を減らす食べ方
Step2:主食の質の見直し

 嗜好品を減らすことができたら、次に主食の質を見直していきましょう。白米や食パン、麺類を、茶色っぽい色の主食に変えていきます。玄米、雑穀米、胚芽米、全粒粉パン、全粒粉パスタ、そばなど。これらの食品には食物繊維が多く含まれているため、血糖値の急上昇を抑えてくれ、よくかんで食べることで満足感も得られます。最近では、コンビニや飲食店でも、このような主食を選べるようになってきたので活用していきましょう。