「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか? あるいは「副業」をしたほうがいいのか? それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか? このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』では、余すことなく珠玉のメソッドを公開しています。受講者は6000人に及び、その9割が成功。さぁ、新しい働き方を手に入れましょう!

財布にお金が集まり始める「2つ目の稼ぎ口」Photo: Adobe Stock

お金はなぜ、大事なのか?

 10月は、証券投資の日(4日)、貯蓄の日(17日)など、お金に絡んだ記念日が続きます。お金は大事なので、この機会にぜひ、家族でお金について話し合ってみませんか。子どものいる家庭では、お金の価値観を共有することが、とても大切です。

 たとえば、「お金はなぜ、大事なの?」と、子どもから質問されたら、どう答えますか?

 一番ポピュラーな解答例は、「お金がないと、ご飯もお洋服も買えないから」です。あるいは、「パパやママが毎日、一所懸命に働いて稼いでいるから」と答える人も多いでしょう。

 どちらも正しいのですが、私なら「お金とは感謝の気持ちだから」と答えます。なぜなら「感謝の気持ち」こそが、「お金の本質」だからです。

 ご自身がお金を支払うときを思い出すと、そのことがよくわかります。たとえば、買った商品が粗悪品だったら「お金返して!」となりませんか。そのときのあなたは、お店に対して感謝していないからです。逆に、期待以上であれば「ありがとう!」と言いながら笑顔でお会計しますよね。

 当たり前なので意識しませんが、感謝できればお金を支払うし、感謝できないことにはお金を支払いたくありません。

 こう考えると、財布の中のお金は、あなたが誰かから感謝された証(あかし)だと気づきます。誰かの感謝の気持ちが数値化されているのですから、当然ですが大事に扱わなければなりません。

 食事をするとき、「命」をいただくから「いただきます」と手を合わせますが、それと同じで粗末に扱ってはいけないということ。お金を使うときも、「ありがとうございます」と、感謝の気持ちを込めて使わなければなりません。無駄に使う浪費をしてはいけないのです。

効率的にお金を稼ぐには……

 この理屈は、お金を使うときだけでなく、お金を稼ぐときにも当てはまります。たくさん稼ぎたければ、多くの人からたくさん感謝されるようなことをすればいいのです。感謝される行いのことを、「貢献」といいます。社会やお客様に貢献するほど、稼げるようになります。では、どうすれば貢献できるのか?

 サラリーマンの場合には、会社や役所の仕事を頑張ることかもしれませんが、この方法は残念ながら非効率的です。なぜなら、社会やお客様に直接的に貢献するのは会社や役所であって、従業員は会社や役所を通して間接的に貢献するにすぎないからです。

 そのような背景があって、私はサラリーマンの皆さんに対して、「2つ目の稼ぎ口」をおすすめしています。会社や役所を通して間接的に貢献するのではなく、社会やお客様に対して、直接貢献するわけです。そうすれば、社会やお客様から直接感謝してもらえるので、効率的に稼げるようになります。おまけに、税制面でも数々の優遇を受けられるようにもなる。55歳で役職定年、60歳で非正規雇用となり、65歳で雇い止めになっても、「2つ目の稼ぎ口」はずっとお金を運んでくれます。

 10月は神無月(かんなづき)といって、全国の神々が出雲大社に集まり、各地の神々が留守になるそうです。その一方で、10月はお金に絡んだ記念日が続くので、金有月にもなりえます。そんな10月だからこそ、ご家族で一緒にお金について学んでみてはいかがでしょうか。

**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。