スライドディスクとは何か? その効果
筋肉をほぐすと同時に強化を目指す…、そのために適しているのが「スライドディスク/またはスライディングディスク」と松浦さんはすすめます。フリスビーのような形をした小型の円盤を、ジムやトレーニング上級者が使用しているのを見かけたことはないでしょうか?
見た目はただの薄い円盤ですが、いわゆる自重トレーニングや定番エクササイズ(例えば…マウンテンクライマー、ランジ、パイクアップなど)において、その難易度がアップするごとに大きな威力を発揮してくれる汎用性の高いトレーニングツールとして知られています。このスライドディスクの使用によって、トレーニングの安定性と効率を高めることが期待できます。
また、スライドディスクを取り入れることで筋力トレーニングの負荷が軽減され、身体を傷めることのないようトレーニングの強度レベルを引き上げることも可能になるでしょう。また、トレーニングにスライドディスクを取り入れることの利点のもうひとつに、筋肉の連携を高めるという効果も挙げられます。
「スライドの動作を行なうためには全身をしっかりコントロールしなければならないので、そのため筋肉は総動員され、体幹の安定性と筋肉間の連動とが重要となります。その際にスライドディスクは、その両者をダイナミックに向上させるのに適した道具と言えます。加えて、(各種トレーニングによって異なる)可動域もコントロールする必要があります。そこでは、筋肉の伸展性と柔軟性が求められることになります」と、松浦さんは説明します。
スライドディスクを使用した自重トレーニング4種目|タオルでも代用可能
今回は、より力強く、より速く、そしてサイクリング時に上り坂も苦にしないパワーを得るため、サイクリスト用のトレーニングとして組まれたスライドディスクを使用した筋トレメニューです。スライドディスクをお持ちでないという人でも心配ありません!! タオルなどの滑りやすいもので、代用可能です。要は、スライドさえできればかまいません。
トレーニングのメニューについて:回数は?
4種類のエクササイズからなるサーキットトレーニングですが、毎週2~3回を目標にしてください。各エクササイズとも、レップ数を正確に、サーキットの全筋トレメニューを3回リピートします。実演どおりに、望ましい効果的なフォームを意識してマスターしましょう。用意するのはスライドディスク(もしくはその代用品のタオルなど…)を1組(2枚)。エクササイズ用のマットがあれば、なお良いでしょう。
一連のトレーニングをこなしていくうちに、燃え尽きてしまうような感覚に襲われることがあるかも知れません。でも、そこを乗り切ってこそ、サイクリングのパフォーマンスを引き上げることが期待できるのです!