雑然としたモノの集まりからクリエイティビティを生み出すには?――この疑問はこんにちにいたるまでわたしのエネルギーになっています。

 次のようなポイントに気をつけながら、皆さんもここで自分ならではの質問を書き出してみましょう。

・ 子どものころ、何に夢中になっていたかを身近な人たちに尋ねる(たいてい好きなことは大人になっても変わらない)
・ぴったり12個でなくてOK(でも、最低2、3個は欲しい)
・完璧なリストにしなくてもいい(とりあえずやってみて、あとから変更可能)
・ いくつでも答えがありうる(オープンエンドの)疑問にする(答えが1つしかないイエス/ノー形式にしない)

「保存しすぎ(または保存不足)」を防ぐ

 セカンドブレインに保管しておきたいことが明確になったら、次は役に立ちそうな情報を具体的に選択していきます。

 たとえば、尊敬しているマーケティングの専門家が書いたブログの記事を見つけたとき。問題は、それが長さ数千字にもおよぶこと。あとで読むためにリンクをブックマークだけしておきたくもありません。URLだけではそもそも内容がわからないのですから!

 この状況からの脱出法として、まずはどんなコンテンツも、“価値は均等に配分されていない”ことを認識しましょう。

 特に興味深い、役に立つ、自分にとって価値のある箇所が必ずどこかにありますから、もっとも重要で、関連性が高く、内容のある素材のみを抜き出し、簡潔なメモとして保存します。

 本の章を丸ごとではなく、厳選した一節だけを保存。インタビューの書き起こしを全文ではなく、心に残る言葉だけを保存。ウェブサイトを丸まるではなく、もっとも興味を引かれるセクションだけスクリーンショットを撮る――。

 ところで、デジタルノートへの収集を始めた人たちが陥りやすい最大の落とし穴は“保存しすぎ”なのですが、どの知識に保存価値があるかを決めるときは、4つの判断基準を絶対に守ってください。