20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内『大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。

大学生Photo: Adobe Stock

 日本の大学の中でもトップグループにいるのが、大阪大学だろう。今回は大阪大の中から2つの学部を紹介する。

工学部

 応用理工学、応用自然科学、電子情報工学、環境・エネルギー工学、地球総合工学の5学科。大学院への進学率が最も高く、課題をきちんとこなす、静かで素朴な学生が多い。

「基礎工学部と一括りにされるが、雰囲気は微妙に違う。工学部のほうが良くも悪くもフツー」だとか。特に優秀な学生には、3年次から院へ進む飛び級制度もある。

基礎工学部

 理学と工学を横断し、先端科学技術を学ぶ学部。電子物理科学、化学応用科学、システム科学、情報科学の4学科。2年次からコースが分かれるが、化学系と物理系のコースは実験が多いので非常に忙しい。

 厳しい日は朝8時30分から夜7時30分までひたすら実験の連続でへろへろになる。「コンピュータ系の学生は優秀で、飛び級で院に行く人も少なくない。学部の授業に『簡単すぎる』『実用的じゃない』と不満を言う」などの声あり。